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足枷
道端で
歌を歌う人
ダンスをする人
だらだら歩く人
帰宅途中の人
彼らは
何を考えているのだろうか
何を感じているのだろうか
何を訴えたいのか
私自身が
何のためにいるのか
追い続ける先に何があるのか
不安や迷いは
足枷のごとく
いつまでも付き纏う
そんな日々
不平不満は募るばかり
自分は悪くないと
言い聞かせ
耳を塞ぎ
歩く……
歩く……
歩く……
果てがない
終わりが見えない
これほど恐ろしいものはない
だが
私は歩くこと意外は許されない
誰かは知っている
私に生きる理由
私は知っている
誰かの生きる理由を……




