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言えないことも
太陽は沈み
夜が来るよ
静まりかえる
帰り道は
街灯の光がぼんやり揺れては
僕の足音だけが響いた
ドアノブを回して
扉開けば
いつもと変わらない
君のその姿
待ってた君に
伝えたい言葉は
遅くなってごめん
ただいま……
と
目が覚めれば
眩しい光
聞こえてくる
鳥の声
繰り返される日々に苛立ち覚え
八つ当たりしたこともあったけ
早起きをしては
キッチンに立つ
いつもと変わらない
君のその姿
照れくさすぎて
言えなかった言葉は
僕といてくれて
ありがとう……
と




