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夕立の後に
泣き出す空を
励ますように
太陽は雲の間から
こちらを覗く
不思議な空間
悲しいようで
寂しいようで……
それなのに
なぜか暖かい……
不安なのに
怖いのに
それなのに顔が笑っているような
ワクワク感
雨粒は光り輝き
まるで
宝石が降っているみたい
神秘的な何かを感じてしまう
この景色に取り込まれ
酔い痴れそうな
魅惑の天気
小さな希望
大きな感動
走り出したくなるような
雨とは思えない景色に
新しい何かを見つけたみたいに
その目を輝かせ
濡れることも厭わない
もっとこの身で
その何かを感じたい
まだ知らない世界に
出会った僕は
もう後ろは振り返らなかった




