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証
強い日差し
白い肌
長い黒髮
スッとした輪郭
細い腕
細い指
まだ残る君の面影
瞼を閉じても感じる
君の存在
君の匂い
君の優しさ
思い出して
思い出して
胸が苦しくなっても
それでも
それだとしても……
ずっと奥深くに
刻まれた記憶を
大事に
大事に
いつまでも残しておきたい……
思い出すことが辛くとも
忘れることの方がもっと辛い
残された言葉
残された僕
残された記憶
たった一度
たった一つ
たった一人との
かけがえのないものなのだから……
そして
それが
僕の生きてきた証なのだから……




