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囁き
広がる夕空は遠すぎて
手を伸ばしても届きそうにない
君の手のように……
遠いんだ……
僕のせいで
別れたあの日から
ずっと囁かれ続け
ずっと自分を責め続けた
どうして僕は生きているのか
それさえもわからなくなって
誰からも必要とされなければ
僕に存在意味はない……
お前のせいだ
お前が悪い
ずっと責め立てられる
駅ですれ違う人々
道ですれ違う人々
夜眠りについては
君は夢に現れる
笑う君も
泣く君も
近付いては遠ざかる
届かない……
届かない君への想いは
今日も僕の中で囁き続ける
君に会いたい……




