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都合のいいこと
最低な僕が
平気な顔をして鏡に映る
もう嫌気がさして
鏡をぶち割る
バリーンと響くと同時に
バラバラと鏡の破片は落ちる
拳には血が滲んだ
痛くなんてない
痛みなんてない
君に負わせた痛みに比べたら……
一体何回君を傷付ければ気が済む?
問いかけても問いかけても
うんとも
すんとも
言わない
分かっていても
分かってるのに
君を傷付けてしまう
だから僕は
君の前から姿を消そう
それが正しいと信じたくて
同時に
それがずるいことだと知っている……
でも僕にはこのくらいのことしか
考えられないから
さよならを告げた
罪を背負い償うために……




