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毎日投稿2017 【詩集へ】  作者: 月野 光


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シャンプー

隣にいた君

風が吹いて髪が靡けば

仄かに甘いシャンプーの香りがした


いつも君が使っていた

お気に入りのシャンプー


今はもう

忘れられたように置いてある


置き去りにされたシャンプー

置き去りにされた僕


僕らはただ君を待つ


戻らないことなんて

帰ってこないことなんて

知っているのに……


いつか戻ってくる

そんな淡い希望を胸に抱いて


今日は君の

お気に入りのシャンプーを使うよ……


少しでも君を近くに感じていたいから……

シャンプーの香りで

君の姿を思い出せるから……

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