134/365
僕の中の君
降りしきる雨の中
傘も差さずに佇む僕に
君が傘を差す
そんな優しさ
黄昏る僕
「大丈夫?」
君の気遣い
そんな優しさ
泣きそうな僕に
無理にでも
隣で笑う君
そんな優しさ
繰り返される日常の
小さな出来事
なんでもないように
思っていた全てが
今となっては
大切なものへと変わっている
変わらない僕
変わってしまった君
もしかしたら
変わらない君で
変わってしまった僕
なのかもしれない…
だとしても変わらずにあるものは
君の優しさ
ただそれだけ……
それがたとえ偽りだとしても
真実だとしても
僕は救われたのだから……
だから
今はただ
ありがとう
と伝えたい




