前へ目次 次へ PR 12/365 真っ赤に染まる 赤い川が流れ 赤い雨が降った 僕は一人佇み 見えない空を仰ぐ 次第に全てを赤く染めてゆく 傷口は広がり 水に触れた肌は壊れ 私を串刺しにする 僕の喉は壊れ 身体は石に変わる 微かに聞こえていた水の音さえも もう聞こえず 水の動きは止まり始めた ゆっくり ゆっくりと まるで僕の鼓動に呼応しているかのようだ 真っ赤な景色をただ呆然と眺め ただ願うしかなかった もし君が そこにいるのなら 最後に一度 その手に触れたかった 僕の全てを赤く染められてしまう前に……