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毎日投稿2017 【詩集へ】  作者: 月野 光


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夕空を流れる雲を眺めて


ふと


溜息をもらす


いつも左手にあったはずの温もりは

気付いたらもうなくなっていた


マフラーに顔を埋めた君の姿

僕の手を引く君の姿

背伸びをしてキスを求める君の姿

僕の両腕に収まる君の姿


その全てが今


ここにない……


君のいない夜を何度超えても

君の声が聞こえない時間をどれだけ耐えても

何かが変わるわけではない


君と交わしたキス

マシュマロのような唇の感触は

今も忘れられず


君の姿を探して

君の声を探して


降り出した雪に

君の幻を見た


あぁ君に会いたい……


この腕で抱きしめたい……


君の最後に見せた表情が忘れられない……

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