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一人
寒い……
寒いって何?
暑い……
暑いって何?
寂しい……
寂しいって何?
悲しい……
悲しいって何?
嬉しい
嬉しいって何?
気が付けば
道路の真ん中で立ち尽くす僕
大きなクラクションが響き渡り
車は僕の横スレスレをスルリと通り過ぎる
殺してくれたらよかった
そんなことをふと思う
一歩足を踏み出しても
まるでロボットのように
ガタンガタンと
ぎこちなく動く
ほんとに鉛のような足になってしまった
街灯に照らされる夜道を
一人のさのさと歩く
明けることのない暗闇の中を
ひたすらに……




