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奇跡の出会い  作者: 恋花
5/6

第3話

そのころ城下では、この物語のもう一人の主人公が動き始めていた

そこは、一つの花屋でした

~~

「うぅ~ん、いいお天気」

一人の女性がお店から出てきた

「おはよう、ルイカちゃん」

「おはようございます、おばさん」

「本当に働き者ね~

うちの息子にも見習って欲しいものだわ」

「そんなこと無いですよ

私は、この仕事が好きですし

家を守っていきたいと思っていますから」

「...そう、頑張ってね」

「ありがとうございます」

「いつもの貰おうかしら」

「はい、ちょっと待っていてください

すぐ準備しますから」

「はいよ」

そういって女性がいなくなった後

「なんで、あの二人は、こんないい子を残していってしまったのかね...」

しかし、その呟きは女性には聞こえていない

その意味が分かるのは、もう少し後のことなのです

「お待たせいたしました」

「ありがとう

はい、お金」

「!?

おばさん、お金多いですよ!!」

「貰っておいてちょうだい

いつも、ひいきにして貰ってるし

頑張っているお駄賃よ」

「....でも」

「いいのよ、お互い様でしょ?」

「...分かりました

これからもよろしくお願いしますね

おばさん」

そう言うと、困った顔から大洋のような笑顔を見せた

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