日記(佐久山龍太郎)
ある青年が友人の日記を見た事がきっかけで不思議な出来事に
巻き込まれている事に気づく。
その事に気づいた時には青年はある友人の部屋へ全力疾走する」
果たしてその不思議な出来事とは?
「僕は夜の街を全速力で走ってある友人の部屋に向かっている。
それが現実なのか夢なのか日記の内容を確かめるために…」
その友人の名前は佐久山龍太郎。
普通のサラリーマンの父親と専業主婦の母親。
そして妹の4人家族の長男だという話だ。
〇〇地方に住んでいた友人は僕と同じ大学に合格した。
実家からは通える距離ではないので雑誌や大学の近くの不動産会社も探したそうだ。
なかなか部屋が見つからず、隣の街に部屋を借りようと諦めかけていたという事だ。
そんな時、父親に相談したという話だった。
〇〇大学の近くにある〇〇町の〇〇〇アパートが父親の遠い親戚が経営していた。
遠い親戚に父親が部屋が空いているか聞いてくれるという話になったそうだ。
数日後、1部屋空いていると遠い親戚から父親に連絡があった。
大学の近くにアパートを借りられる事になったという話だ。
これから私が語るのは私と同じ大学に入学してまもない頃の友人が残した日記の話だ。
『日記』
■4月20日
大学に入ってまもなく同じ講議でたまたま席が一緒なった。
彼と話をしているうちに私が住んでいた隣村の出身という事がわかり驚いた。
言葉は少ないが彼との会話は私はとても楽しく入学したばかりで不安な私には心地良い。
その日の夜に近くのファミレスで食事をする約束をした。
友人の名前は池上翔太。
小柄で性格は大人しそうで人の目を見て話さない。
人としゃべるのが得意ではないのだろうと思った。
翔太くんから驚く話を聞いた。
2ヶ月前に私と同じく隣の村から上京。
そして私と同じアパートに入居したという事だ。
話しているうちに翔太くんが住んでいた村の昔話をし始めた。
昔、住んでた隣村の子供が神かくしにあったという話だ。
今も行方不明だという。
地方にはよくある話だ。
あれっ!、確か私の村で子供が神かくしにあったらしいという話があったことを
翔太くんに話をした。
『ん?』
『…けど、幼い頃誰から聞いた話しなんだろう。偶然にしては不思議だな』
ふと…
幼い頃に私が聞いた話で
昔、神かくしの話と同じく村の人からから聞いた話を思い出した。
それは、君のお父さんは人間じゃないんだ…という話だった。
なぜその話も記憶してたんだ。
ホントにバカバカしい話だ。
その日は、友人と食事をしながら2~3時間くらい談話をして別れた。
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一日目の日記はここで終わっている。
僕は走りながら日記の内容を考え始めた。
時間がある時に書いていこうと思っております。
よろしくお願い致します。