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Act2-Battle

とりあえず戦いを書いてみました、氷訝です。


途中無理矢理だったりわかりづらいところがあるかもしれません、ご注意ください。


"Act2-Battle"、State……

俺は今、森の中を走っている。

理由は簡単、赤髪の男を追っているからだ。


「ってか、この森、広いっての……」


頭の中で念じて、目の前にパネルを出現させる。

このゲームでは念じることでメニューを開くことができる。

俺はパネルをタッチし、現在地を確認する。


この森の名前は【メルティス密林】、開始後、最初に訪れることになるフィールドだ。

確認している途中、急に右側から妙な殺気を感じた。


「っ……!モンスターか!?」


草むらから飛びかかってくる緑色で棍棒を持った人形のモンスター。

咄嗟に左に飛んで攻撃を回避する。


「ゴブリンか……」


襲いかかってきたモンスターは"ゴブリン"。モンスターの中ではかなり下級のモンスターだ。


"ゴブリン"Lv1


再び飛びかかってくるゴブリン、その攻撃を冷静に判断し、片手剣を両手で持ち受け止める。

カンッ!という剣と棍棒のぶつかり合う音が響く。

俺はそのまま剣で棍棒を押し返す。幸いゴブリンの力はそれほど強くなく、大きく体制を崩すことができた。


「『ハイブレイク』!!」


続けて剣をゴブリンの真上から降り下ろしながら叫ぶ。

この『ハイブレイク』は【ウォリアー】が最初から使うことの出来る基本アビリティ。

その効果は単純な強攻撃だが、単純だからこそ使い勝手がいい。

剣はゴブリンの頭から一直線に切り裂く。血などは出ないが変わりにゴブリンの頭上にあるゲージが減っていく。

これはHPゲージ、攻撃をくらったりすると減っていき、0になると消滅する。

どうやら『ハイブレイク』はうまく直撃したようだ。ゴブリンのHPの減りは止まることなく続き、やがて無くなった。

HPが0になったゴブリンは光の粒子となって消えていく。


「ふぅ、準備運動にはなったかな……じゃなかった!」


赤髪の男を追っている事を思いだし、俺はもう一度走り出した。






Now loading……






「やべぇ……本格的に迷った」


実は俺、かなりの方向音痴だ。

本来ならこの森は道を辿っていけば普通に次のエリアに着けるらしい。

ちなみに少しずつプレイヤー達も動き出したようだ。情報交換板というのがあり、この森の情報もそこからもらった。情報交換板はパネルから見ることができる。

俺は無我夢中で赤髪の男を追っていたら道を外れてしまったらしい。こんなんで大丈夫か、俺……

今のところ俺の倒したモンスターはゴブリン5体。あまり苦戦はしないがすでに『ハイブレイク』を4度使ってしまっている。アビリティや魔法は使用する度にMPを消費する。元々MPの少ない【ウォリアー】の俺のMPは既に3分の1ほど減っていた。

まぁ、レベルが上がったから少しは回復しているが、それでも少ない。


「とりあえずその辺で休んでMP回復を……」


しかし森はそれを許してくれなかった。

再び感じる殺気。


「またゴブリンか……?」


しかし、次の瞬間、俺は感じた──



──違う



この威圧感、感じる殺気、共にゴブリンなんかの比ではない。

【メルティス密林】で出てくるモンスターは全てレベルが1~5レベのどれかだ。

だが、おかしい、この感じはそんな低レベルでは無い。

そこで俺は一つ思い出した。

このゲームはそれぞれのエリアで出てくるモンスターはレベルが一定範囲内で決まっている。




──ただ一つの例外を除いて。




このゲームにはUnknownMonster(アンノウンモンスター)通称UMというのが存在する。

UMはエリア毎のレベルを15~30上回った滅多に現れないレアモンスターだ。

本来は遭遇したらかなりラッキーなモンスターなのだが………今はあまりにもアンラッキーだ。


「やばいっ……!?」


反射的に右へ全力で飛び退く。


爆音が響く


俺がついさっきまでいた場所は巨大な蒼い翼竜が陣取っていた。

後ろ足2本で立ち、前足は大きな翼になっている


"アーティファクトワイバーン"Lv35


勝てる……訳無い


何も考える事が出来ずとりあえず翼竜から離れるため全力で走る。


──が、


「嘘……だろ?」


飛び退いた方向が悪かったようだ、目の前に広がるのは灰色の岩壁。


グオオオオォォォォォ!!!


翼竜が咆哮し、低空飛行で襲い来る。


「うわああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない


頭の中で呪いのように叫ばれる言葉。






自分でも何が起きたのかわからなかった。


次に目を開いたときには翼竜は巨大な岩壁の割れ目に頭を挟んで動けなくなっていた。


恐る恐る割れ目を除くとそこには見事に頭が挟まり、さらに崩れた岩で頭を押し潰されている翼竜がいた。

思わず笑みが溢れる。

翼竜は必死に頭を引き抜こうとする、


「今の内に逃げ──」


しかし、そこで俺は思い出した。


「竜の……弱点!」


俺は体験会の時に竜と戦った事があった。

確かあの時戦った時は──


「確かこの辺に……」


竜の腹部辺りを手探りで探す。

10秒くらい探しているとようやく見つけることが出来た。


「あった……心臓部!」


赤い光を淡く放ちながら鼓動する部位、ここが心臓に一番近く、防御の弱い箇所


「『ハイ、ブレイク』!!!」


全力を込めて心臓部に『ハイブレイク』で剣を突き立てる。

剣は一度その硬い皮膚に阻まれるが徐々にヒビをいれていく。


パリィ!という音と共に遂に剣が皮膚を貫いた。

竜の柔らかい心臓に俺の剣が根元まで突き刺さる。

竜の体から力が抜け、動きが止まった

竜の上に出ているHPゲージを見ると、ほんの少しずつではあるが減り始めていた。


「もういっちょ!『ハイブレイク』!!」


それに追い討ちを掛けるように剣を一旦引き抜き、もう一度『ハイブレイク』を心臓に突き刺す。

剣が心臓を貫くと同時に苦しむ竜、俺は『ハイブレイク』の効果が切れると同時にまた心臓に、『ハイブレイク』、これをMPが0になるまで繰り返した。


「はぁ、はぁ……ラスト!『ハイ……ブレイク』!!!!」


残り少ないHPの翼竜の心臓に全ての力を込めた『ハイブレイク』を繰り出す。

しかしHPは減りきらない。

確かにもう、翼竜のHPゲージは(レッドゾーン)だ。

だが相手は何人ものプレイヤーが協力して倒すような強敵、滅多に攻撃を当てることの出来ない心臓部とはいえ、あまりのレベル差のせいで倒しきることは出来なかった。


「ぬおおおおおおぉぉぉぉりゃああああああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


最後の全力を込めて心臓部に突き刺さっている剣を振り上げる。

それが見事に心臓を真っ二つにしたようだ。

翼竜はHPが0になり、光の粒子となって消えていった。


「倒せ、た?」


どうやら俺は力を使い過ぎたようだ。俺は消えていく竜を見ているといきなり意識は暗闇に落ちた。






Now loading……






ガスッ!


「痛っ!?」


俺は急に体に走る痛みで目を覚ました。

ボヤける視界に映ったのは緑色の体、

ゴブリンだ。


「まずいっ!?」


起き上がりざまに統制のため、無理矢理ではあるが剣で横に薙ぐ。

しかし、一旦離れさせる為に、と思って放った横薙ぎはゴブリンを棍棒のガードもろとも真っ二つに切り裂いていた。

一気に0になるゴブリンのHP


「は?」


戸惑いながらもとりあえず体を起こす。

そこで俺は気づいた。


──体が、軽い


軽く走ってみるが気絶前よりかなり速い。


「………まさか」


そう思ってメニューからステータスを確認する。

そこに表示されていたのは──




Name:龍騎

Job:【ウォリアー】Rank-8

Level:25

Weapon:片手剣 《剣》

Armor:《布の服》

    《布のズボン》

    《サンダル》

POW:70

SPE:25

MAG:5

DEF:33




「レベル……25にランク8ぃ!?」


流石はUM、経験値の量が半端じゃない。元々パーティーを組んで倒すことを前提としたモンスター、しかも圧倒的にレベルの高いモンスターを倒したからだ。

レベルが23も上がっていた。

それにジョブランクだ。これは10がマックスであり、初級職ではレベルが3上がるごとに1上がる。マックスになると初級職業なら中級に、中級なら上級に転職できるのだ。

本来これはなかなか上がらないのだが……まさか7も上がるとは


「そうだ、戦利品!」


そのままメニューパネルを操作し、アイテム欄を開く。

このゲームで敵を倒すと、自動的に所持品欄に追加される。

そこにも驚愕の光景があった。


獣人の棍棒×2

獣人の鎧片×1


ここまではいい、これはゴブリンを倒したときに得た物だ。それよりもこの後、



翼竜の風翼片×10

翼竜の鎧殻×12

翼竜の軽鱗×24

翼竜の秘石×2

翼竜の鋭爪×8

竜の魔角×1

片手剣 《スターダストウィング》



「……………………」


もう言葉も出ない。

確かにUMの特徴として、倒したときにの戦利品も圧倒的に多いのは知っていた。

だが、なんだ!?この異常な量は!?

さらには片手剣まで出ている。


とりあえず《スターダストウィング》を装備してみる。


「おおぉ……軽い」


取り出してみるとその剣は片刀の剣で、薄い水色で星をちりばめたような刀身がとても綺麗だ。鍔の部分は透明な竜の翼膜がついていて神秘的だ。柄の部分も独特の手触りで細さも丁度よくてとても持ちやすい。振ってみると切った場所にキラキラと星屑が軌道を描く。

やばい、これかっこいい


「こりゃあ……すごいな」


軽く振ってみたが初期装備の剣より素早く振れる。

しかしこの剣、一つだけデメリットがついていた。

それは、【盾装備不可】

この剣を装備していると盾を装備出来なくなる。というものだ。

まぁ俺は元々持っていなかったから関係無い。


「おっと、アビリティも確認しておかないとな」


アビリティはレベルやジョブランクが上がったり、特定の条件を満たすと覚えることができる。

なになに、俺の習得したアビリティは……


『ブレイクロード』

『風流し』

『ソニックレイド』

『エフェクトスラッシング』

『シュナイザースラスト』

『スタンスメンタル』

『強者の気色』

『気配察知・改』

『スターナイトドライブ』


おうふ……

かなり増えたな。

よし、今日はいろいろ試してみよう!


こうして俺の無双が始まった……




To be continue……



超展開ですね!はい!


どうしても超展開が治らない……


どうやったら治るかアドバイス等あるかた、是非教えてください!m(__)m


Next、"Act3-Ability"

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