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Act1- VRMMO

初のVRMMO投稿、氷訝です。


他の小説も並行しながらの投稿なので不定期更新ですので気長にお待ちください。


お世辞にも良い文才とは言えない小説ですが、楽しんでいたたければ光栄です。


"Act1-VRMMO"、State──

今、世界中で最も注目されているもの、それは──




──VRMMO、"RankUp-Online"だ。


VRMMOとは専用の装置を着けることで、まるでその世界に入り込んだかのような体験を出来るゲームだ。

痛感なども実際に体に走るため、危険とされ、なかなか実装されなかったが遂にその安全性が認められ、世界初のVRMMOが実装される。

今日がその実装日、実際にVRMMOの体験もしたことのある俺──東雲龍騎はこの日をずっと心待ちにしてきた。

体験会の時のあの臨場感、思い出すだけでもテンションが上がる。


ここで少し"RankUp-Online"の設定を説明しよう。

・このゲームを1時間プレイしても現実では6分しか経っていない。これは専用の装置による脳内の機能の高速化によって、より長くプレイ出来るように、と開発された技術だ。

・このゲームでゲームオーバーになると一旦強制ログアウトになり、もう一度ログインすることで最後に訪れたチェックポイントで復活出来る。

・プレイヤーはまず職業を選択し、それぞれ武器を受け取り開始する。

・職業はランクアップシステムがあり、一定ランクに達すると初級職業から中級職業へと転職できる。さらに中級職業も一定ランクに達すると上級職業に転職できる。

POW(パワー)SPE(スピード)MAG(マジック)DEF(ディフェンス)という4つの能力値があり、レベルアップで自動的に上がる他、ゲーム内で実際に経験を積むこと(筋トレなど)でも上がっていく。

・PvsP(プレイヤーvsプレイヤー)システムがあり、宣言することで専用のフィールドが展開される。このフィールドには他プレイヤーの干渉は不可になる。

・未開の地には、プレイヤーが開拓し、NPCを呼び込むことによって新たな町を作ることができる。


これがVRMMO"RankUp-Online"のシステムだ。


俺は時刻が丁度0時になるのを見た瞬間、専用のヘッドセットを着け、ゲームを開始した。








──まさかこれが、デスゲームの始まりだとは微塵も思わずに






Now loading……






ゲームを始めるとまず、キャラクタークリエイトが始まった。

体つきと性別はそして顔は自動的に現実のプレイヤーと同じような体系になる。

俺の場合は極々一般的、初期設定でよくありそうな体系の男になった。

続けて髪型や髪色を決める。

しかし、まずここで驚いた。

髪型が約150種類近くあるのだ。さらに細かいところまで設定でき、色も微妙な組み合わせまでできた。

俺が作ったキャラクターは銀髪の肩にギリギリかからない程度の髪型をしたのキャラクターを作った。よくアニメとかゲームに出てくるヒーローみたいだな。


そして職業選び、まずは説明を見てみよう。


・【ウォリアー】:戦闘で前線に立つ戦士。HPとPOW、DEFの上昇率が高く、扱いやすいが魔法は使用出来ない。使用可能武器は《片手剣》《両手剣》《片手鈍器》《両手鈍器》《槍》《両手斧》《刀》《薙刀》《鎌》《盾》

・【マジシャン】:後方から多彩な魔法で支援する魔導師。初級職業の中で最もMAGが高く、攻撃魔法、支援魔法、共に使用可能だがHPとDEFが低いため打たれ弱い。使用可能武器は《杖》

・【アサシン】:暗闇に紛れ、敵を的確に仕留める盗賊。SPEが高く、機動力に優れ、アビリティも変わったものの多いテクニカルキャラ。使用可能武器がファイターの次に多く、適応性にも優れる。使用可能武器は《短剣》《弓》《片手剣》《鎖鎌》《二刀流》《鞭》《片手斧》《投擲》《盾》

・【アーチャー】:遠方から弓で敵を狙い打つ狩人。SPEがアサシンの次に高く、POWもそこそこあるため接近戦も可能。使用可能武器は《弓》《短剣》《片手斧》


この4つだ。

大抵の人はここで迷うんだろうが俺はすぐ決まった。

まず、俺は遠距離は却下だ。遠距離からチマチマ援護するのは俺の性に合わない。

つまり残りの選択肢は【ウォリアー】か【アサシン】。

俺が選んだのは【ウォリアー】、武器は《片手剣》、《盾》は持たない。

初期装備はしばらくは変えられないが、ある程度進むと変えられるらしいがそこにたどり着けなければ意味がないので扱いやすい《片手剣》を選んでみた。







プレイヤーネーム:龍騎

職業:【ウォリアー】

初期武器:《片手剣》



この設定でよろしいですか?


YES←






Now loading……






Name:龍騎

Job:【ウォリアー】Rank-1

Level:1

Weapon:片手剣 《剣》

Armor:《布の服》

    《布のズボン》

    《サンダル》

POW:10

SPE:5

MAG:2

DEF:8




なんつー格好してんだ、これ。

そこら辺の住民Aと大して……いや、全く変わらない服装だ。

剣を持っていることを除けば全く一緒。

早く防具変えてぇ……


そんな事を考えているといきなり頭の中に急激なノイズが走った。


「なっ……!?」


あまりの衝撃で頭が割れそうだ。ノイズはそれでも止まず鳴り続ける。

力を振り絞って辺りを見回すと周りのプレイヤーも同じことになっていた。

ある者は叫び、ある者はのたうち回る。


ノイズが走りはじめてから約15秒後、ようやくノイズは止まった。


「なん、だったんだ……?」


なんとなく嫌な予感がしたので頭の中にメニューを開き、一旦ログアウトしようとする。


しかし、俺はそこで一つの事に気付く。




「ログアウト……出来ない!?」




ログアウトの欄が暗くなっていてログアウトを選んでも全く反応が無かった。



周りからも驚きや絶望の声が聞こえてくる。


その時、空中に半透明のモニターが開いた。



『"RankUp-Online"へようこそ、プレーヤーの皆さん』


モニターに写っているのは黒フードの男。

その男は機械的な声で話し始めた。


『わたしはこのゲームのシステムの中枢を担っている人工知能、《ACT-Type0》です。』


「人工……知能」


『いきなりですが、このゲームのコントロールは今、わたしの手にあります。ログアウト不可にしたのも勿論わたしです』


周りの人々はもはや言葉を発する気にもなれなかった。


『これから皆さんにはわたしとゲームをしてもらいます。』


《ACT-Type0》は無機質な声で続ける。


『内容は簡単。このゲームのラスボスであるわたしの元にたどり着き、わたしを倒せばよいのです』


こいつが……ラスボス!?


『プレイヤーの誰かがわたしを倒せばクリア、全員ログアウト可にします。』


この言葉で皆の表情は少し和らぐ。

ラスボスを倒すだけならゲームを進めればいいだけだ。

そう思っていた最中──


『しかしこのゲーム内で死ぬと、現実世界では植物人間となってしまうのでご注意を』


──絶望的な一言が放たれた。


『最後に、この世界での時間の進みは現実世界での31536000倍、つまりこの世界で一年間経つと現実世界では1秒が過ぎる、というわけです。それではご健闘を、皇の間にてお待ちしていますよ』


こう残してモニターは消えた。



……沈黙



誰の声もしない。

いや、誰かが話しているのかもしれない。

だが耳に入ってこない。

周りの人も座り込んで空を見上げたまま動かない。



そんな中、誰かの大声が耳に届いた。


「おい、お前ら!なに弱気になってんだよ!クリアすれば出れるんだろ?なのになんで誰も動こうとしねぇんだよ?あんな奴さっさとぶっ飛ばして帰ろうぜ!」


赤髪、短髪、長身で褐色肌の男が叫んでいた。

口は悪いが、心強い言葉。

しかし、それでも誰も動こうとしない。

そんな皆を見た彼は──


「お前らが行かねぇんだったらまず俺が行ってやる!ついてきたい奴等だけついてきやがれぇ!」


そう言って彼は町の外へ出ていった。


その背中は力強く、しかしどこか悲しげでもあった。

その背中は俺の空っぽになった心に"何か"を満たした。


気がつくと俺はまだ整わない足取りで彼を追っていた。






To be continue……

はい、そこ!テンプレ展開とか言わない!


と言うわけで、テンプレなのは自覚しています。


設定は順を追って細かく説明していきます。


Next、"Act2-Battle"

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