お騒がせ面倒さんなお二人
『ちょ、気づかれたじゃない!どうすんのよ!』
『お前がもうちょっといい写真取れないかって言うから』
なにやらこそこそ話しが聞こえてくる。
『そんなこともういいのよ!逃げ・・・』
ドアまで後数歩、俺は大きく足を前に出して一気に間合いを詰める。
「くぉら!」
ドアの横に一気に詰め寄って渇を入れて説教でもしてくれようかと思ったが、すでにそこには人の姿が居なかった。いや、居なくなったんじゃない、正確には最初からそこには存在していなかったのだ。そこにはスピーカーが置かれていて話し声だけが聞こえるようになっていたのだ。
「くそ!」
慌てて探すが何処にも人の姿が見当たらない。
・・・・
こういう時は精神統一・・・目を閉じ体の感覚を研ぎ澄まして目で捉えていたものを耳で捕らえるように・・・・
『やーいやーい、ひっかかったー』
うざい。
と、挑発には乗らないように・・・
「そこだ!」
下に置いてあったスピーカーを拾い上げ、天井に向かって投げる。
ボトボト、バタン
見事的中して、二人の変態が落ちてきた。渦子とテルだ。
だが、まさか真上に居るとも知らずに投げたせいで俺は、目を瞑ったままどちらかの下敷きになった。
「いてー!ケツ打ったー!」
「もー痛いじゃないのー・・・まぁ受け止めてくれたから勘弁してあげるわ」
上に居るのは渦子か。目を開けてみると目の前には正座をして俺の腹に座っている渦子が居た。結構、息苦しいものだ。
「パンツ丸見えだぞ」
「パンツじゃないもん。短パンだから恥ずかしくないもん」
そういうが、正座し続けて俺の腹の上から退く気配がしない。というか、そこはかとなく拗ねているようにも見える。
「いいから退いてくれよ」
「やだっ!大路が落としたんだから落石みたいなものよ。退かしたいのなら自分で動かして見せなさい」
そう言ってプイッと顔をそっぽ向けて動かなくなった。
「なんだ?天井から落とされたことをそんなに怒ってるのか?」
今までの経験だとそれぐらいで怒り出すような正確ではないはずだから少し疑問に思う。
すると、横でおもいっきり尻を強打したテルがやっと、「いてーいてー」と悶絶するのが止まって、話しかけてきた。
「いやー、音傘は昨日からずっとこんな感じだぜ。ま、原因ははっきりしてるから、何とかしてくれよ大路」
「なんで、それで俺にまかせるんだよ。原因を知ってるんだったらお前がやれよ。てか、そろそろ苦しい」
ガシッ
俺は背中を向けて正座している渦子のわき腹を掴んで持ち上げる。そして、腹に乗った体重が無くなってやっと起き上がれた。
掴まれた、渦子は一瞬びっくりしていたが、なんだか楽しそうでもあった。
「よっと。ほい、退かしたぜ。とりあえず、寒いから教室入ろうぜ」
学校内といえど空調の利かない廊下は寒い。
空調の利いている理科室に入って暖まりたい。
「じゃぁ、お邪魔しまーす」
俺の上から退いたと思いきや、即座に理科室に入っていく渦子。密会と言えば密会をしていたと言えるこの第三理科室にずかずかと・・こいつには、遠慮の欠片も無いようだ。
「その声は、渦子ちゃん?」
奥で小首を傾げながら確認をする文歌。
「いいえ、私は記者Aよ」
「どうもー、記者Bですー」
さらに文歌の小首は傾いた。声でちゃんと渦子のこともテルの事も理解しているがわけの分からないことを言い出す二人を不思議に思う。
「はいはい、わかったから。さっさと要件済ませて帰れパパラッチどもめ」
二人を早くおくに入れるのを急かして俺も奥に進んでいく。
二人は、「はいはい」と言った渋々と奥に進んでいった。
正直、俺が一番渋々した様子ではいると思うが。
そして、渦子は文歌の対面に座って
「別に何をしにきたわけでもないのよね」
「だったら帰れ!」
「学校中の諜報活動は私達の仕事なんだから別に見回ったっていいじゃない」
「別に仕事じゃないだろ。しかも、そんなこと細かい記事も必要ないし。もっと、隠れて仕事するんじゃなくてインタビューとかして情報を集めて来い!」
「でも、なんか隠れて情報収集してる人ってなんかかっこいいですよねー」
花火打ち上げは隠れてやっていたわけであって、花火は後夜祭のイベント盛り上げル為にも秘密にして置かなければならないのに、文歌はそれを公開しようとする奴らを認める発言を。
「おい、文歌。こいつらはただの人の秘密を公開して楽しむような連中だぞ」
花火のことを秘密にしなければならないことを話そうにも、この二人が居ると話せない。だから、とりあえず学級新聞部を貶す。
「そういえば、理事長室に行くんじゃなかったの」
俺の暴言は流された。案外大人な奴らだ。
「聞いてたのか?」
「もちのろんだぜ!」
そういって、親指を立てて久しぶりの発言に力が入るテル。
だが、そんな盗み聞きに力を入れて肯定されても困る。
「そうよ、早く行ってきたら?理事長があの部屋を出るまであと1時間ぐらいといったところかしら?」
「お前のその情報源のソースが気になるが、文歌を置いて理事長室に行くわけにも行かないしな」
特にこんな、危険極まりない奴らが居るところにおいていったら何が起きるか分からない。
すると、文歌が
「私だったら大丈夫ですよ。こんな、お客さんも居るわけですし、今のうちに行って来てください」
だから、そのお客さんが怖いといっているのだ。だが、文歌が大丈夫と言うのならなんだが行って来てもいい気がしてきた。
「時間も無いみたいだし、今回はお前らにまかせるか」
頭も書きながら渋々理事長室に行くことを了承。花火の件が気になることもあるし、早くしないと親父が理事長室を出てしまうらしいし。
俺は立ち上がって、「じゃ、行ってくる」といって立ち去っていった。
「いってらっしゃーい」
何やら楽しそうな表情で送る渦子の顔が気になるが、それはただ今の状況を楽しんでいるだけだと自分に言い聞かせる。
後からテルと文歌の見送りの言葉が聞こえてくる。
なんか、この小説動きが少なすぎて文章に困ってしまう・・・
発言ばっかりになってもつまらないし、文章を書いていきたいけどかけn(ry
・・・知ってます。僕の力不足です
もっと、がんばらねばーー!!