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※ 本作はフィクションであり、実在の人物・団体・事件とは一切関係ありません。また、本作には犯罪行為及び刑罰法令に抵触する表現が含まれますが、それらを助長、推奨、誘引する意図は一切ございません。

 椛椿小晴の兄、椛椿陽太(ひなた)は生粋の陰キャである。名前に『陽』という字が付いているのにもかかわらず。小学生のころから友達がおらず、常にひとりぼっちでクラスのお荷物的な存在だったという。


 サブカル好きを気取っているが、心からサブカルチャーが好きなわけではなく、ただ『サブカルチャーが好きな自分』に酔っているだけの痛い男である。ちなみに彼は漫画やアニメのキャラクターではないため、実は格好いいとか元フィギュアスケート選手だとか、そういった過去もない。救いようのないプロフィールだ。


 しかし小晴は、そんな兄のことがそんなに嫌いではないらしい。


「お兄ちゃんはわたしにだけ優しいからね」


 陽太は生粋のシスコンでもある。陰キャでボッチでシスコンって、ラノベの主人公じゃないんだから。


 まあそんな人だから、妹の友達である私にも優しくしてくれる。私と陽太はふたりきりの空間でも、気まずくならないくらいの仲ではあるのだ。同担だし、私は陰キャに優しい人間だから。


「柚子ってさ、彼氏とか作んの?」


 深夜、小腹を満たすために向かったコンビニで偶然出会った陽太に、そんなことを問われた。


「え、急になに? 私を狙ってる……?」

「なわけないだろ」


 ただの冗談だ。

 そんなことを妹の友達に質問する理由なんて、ひとつしかない。


「妹が恋人を作ったことについて気にしてるの?」

「ぐっ! ………………ああ、そうだ」


 陽太は小さく頷いた。私は少し呆れ気味になりながら、隣を歩くメンタル豆腐お兄ちゃんに向ける言葉を必死に探す。言葉選びをミスると、彼に致命的なダメージを与えかねない。少し面倒な人なのだ、彼は。


「兄がさあ……、妹のそういうの、気にするのってさあ…………」


 どんな伝えかたであれば、陽太の心を折らずに済むのだろうか。中々、コミュニケーションというものは難しい。人間関係って、意外に無理ゲーなんだなと思い知らされた。というわけで、諦めた。


「ごめんだけど、キモいよ」

「…………」


 いくら待っても、返事が聞こえない。

 怒らせてしまったかなと思い、こっそりと隣の陽太の表情を窺うと――なんと。


「ぅぅ…………、ぅぅ…………」


 陽太は、静かに涙を流していた。


「え」

「……わ、分かってんだよ、んなことっ……、で、でも………………」

「いや、ごめん、違うの。私はただ、兄にされて嫌だったから、そう思っただけで、ちが、違うの……!」


 頭が真っ白になる。違う、年上の男を泣かせたいわけではなかったのだ。私の言葉が、そんなにも陽太の心を抉ってしまうとは思わなかった。私はなんて最低なヤツなんだ……。


「ご、ごめんなさい。違うのよ、陽太のことを傷付けたいわけじゃなくって、あのね……」

「いや、いいんだ…………、そうだよな、普通に考えて」


 私の取り乱しようを見て平常心を取り戻したのか、陽太は落ち着いた様子で言った。


「今年で二十歳になる男が、高校生の妹の恋愛事情を気にするべきじゃないよな」

「それはそう」

「うう…………」

「いや、泣かないで! ごめんなさい!」


 情緒不安定すぎて怖い。私のほうが泣き出してしまいそうだった。その場合、コンビニに迷惑がかかるけど。


 涙を洪水状態にしたまま、スムーズな手つきで商品棚から商品を抜き取り、カゴに入れていく陽太。カゴには、お酒におつまみ、妹用(と思われる)スイーツやアイスなどが入っていた。そこにパンやお菓子、おにぎり、サンドイッチなどが追加されていく。


「だ、大丈夫……?」

「大丈夫だ。現実に打ちのめされてるだけだから」

「どこが大丈夫なのかを知りたいけど、大丈夫ならよかったよ」


 二十歳男性のやせ我慢に気付かないフリをしながら……、ん? そういえば、今年二十歳っつってなかった?


「え、今年で二十歳なんだよね?」

「そうだが」

「まだ二十歳じゃないよね?」

「そうだが」

「カゴの中」

「爽だが」

「アイスのことじゃなくて!」


 お酒! カゴの中にお酒入ってるじゃん!


「今何時だと思う?」

「え?」


 言われて、私は時計を確認する。現在の時刻は、二十三時五十八分だった。


「……まさか」

「零時になったら、俺は二十歳」


 明日は、陽太の誕生日らしかった。ということは、せっかくおめでたい誕生日を迎えようとしていたのに、いきなりやってきた私が水を差してしまったというわけか。私が差してしまった水は、未だに陽太の瞳の下を闊歩している。


「ごめんね…………」

「いいよ、別に」


 年上だからか、器が広い。私が同じことをされたら、三日くらいは引きずってしまうだろう。もちろんこれは、私の器が狭いだけである。こうはならないように気を付けてほしいのはこれから生まれてくるみんなだった。


「タバコにも手を出すぜ」

「へー、かっこいー」


 私は妹のことを思い出した。別に今からでも手を出せるとは思うのだけど。


「そろそろ会計してくる。柚子は、それだけ買うのか?」


 陽太は、私の手にあるパンとペットボトルを指差した。私は頷く。


「妹の手料理を食べたせいで吐いちゃったから、お腹空いて」

「どんな手料理を食ったんだよ……、まあいいや、貸せ」


 言いながら、陽太は半ば強制的に私の手からパンとペットボトルを奪い取ると、レジへ歩きだした。


「え、別にいいって……」

「家近いし、どうせなら一緒に帰るぞ。ひとりだと寂しいんだ」

「………………」


 まあ、陽太は優しいのだ。


「二十歳なのに」

「二十歳でもな」




 なお身分証明書を家に忘れてきてしまったため、陽太のお酒デビューは延期となった。


「マジかよ…………」

「ドンマイ」


 財布に免許証が入っていないから、きっと落としたんだとこの世界と自分のズボラさに絶望しながら肩を落とす陽太の背中を見て、私の気はけっこう楽になった。一緒にいて、飽きない相手。


 言い忘れていたけど、私は陽太のことが普通に好きだ。恋愛とかではないが。


 理想の兄、って感じだから。

 実際の兄は、最悪だから。


 陽太が私のお兄ちゃんになってくれればいいのに。


「ねぇ」

「ん、なんだ?」

「私の妹と結婚する気とか、ない?」

「は?」


 一応、駄目元で聞いてみた。ちなみに、忌もうと――ではなく妹は、陽太のことをまったく知らない。おそらく、話したこともないだろう。陽太も、柊桜蜜柑の顔すら知らないんじゃないか。なんなら名前も認識していない説がある。


「俺はお前の妹を知らないぞ。つーか、いたのか?」

「え、そこから?」


 そもそも存在すら認識されていなかったようだ。可哀想な妹。


 そういえば、陽太の前で妹の話をしたことがなかった。いつも小晴の話ばかりしていたから、私についてもあまり知らなさそうだ。あまり知らない人間にも優しくしてくれる陽太は聖人なのかもしれなかった。


「兄と妹がいるよ」

「いや、兄は知ってる。問題ばっか起こしてるって、小晴が言ってた」

「あー」


 兄のほうが目立つし有名か。


 確か現在は高校三年生で、私の一個上だ。最近は会話していないどころか、家の中ですら会わない。こっちは普通に避けているし、あっちも私に興味がない。仲が悪い以前に、仲が構築されていないのだ。


 それでも、噂は時々耳に入る。小晴や母、妹経由の情報によると、最近は友達と一緒に音楽を作っているそうだ。正直、あの性格では大成しないだろうなと思ってしまう。家族の成功を祈れない人間で申し訳ないが。


 すぐにキレて、男女関係なく手を出す。私だって、昔はいつも殴られていた。母と父も例外ではなかったし、兄によって自殺に追い込まれた人間がいるという噂まで流れている。信憑性は高い。


 自分より弱い人間を徹底的に虐げるくせに、自分より強い先輩にはすぐ頭を下げる。弱者から搾り取ったお金を、強者に捧げるという情けないムーブ。かなり嫌われているらしく、表面上は仲よくしていても、裏で陰口を言われているそうだ。いい気味だ、と思う。あんんな人間が嫌われないはずない。


 さっさと誰かにボコられて死んでくれないかな、とすら思う。


「…………最悪な兄だよ」

「まあ、なんかあったらいつでも頼れよ。妹の大事な友達なんだから」


 ……ああ、そうか。

 小晴と関係を切ったら、陽太との関係も切れてしまうのか。


 それはちょっと嫌だけど、でも我慢するしかない。小春との関係を続けるメリットよりも、デメリットのほうが大きい現状では、やはり早急に関係を絶つべきなのだ。


 いつの間にか、私の家に到着していた。今さらながら、夜道は危ないから送ってくれたのか、と気付く。


「ありがと、陽太」

「出世払いな」


 私に、そんな高度なものを求めてほしくはなかった。だけどありがたかった。


 陽太と別れてから、私はしばらくドアの前に佇んでいた。家に帰りたくなかったのだ。

 別に嫌なことがあるというわけではなく、ただ単にもう少し外の風を浴びたかったというだけで。


 だけど、ここにいちゃいけない。兄がふらっと帰ってくるかもしれないからだ。両親はすでに帰ってきていて、妹の手料理を回避することに成功していた。二十二時に帰宅して、『ご飯は外で食べてきた』、だってよ。毎日じゃねぇか。

 私だけがあの拷問を受けている。


 文句を垂れながら、私は目の前のドアをゆっくりと開けた。


 床の軋む音を必死に抑えたつもりになりながら、階段を上る。一階は昨日と同じく、また風が吹いていて寒かった。おそらく、妹がベランダを占領しているのだろう。あ、もしかしてあのタバコは兄に教わったのか。

 そう考えると合点がいったが、そんなことは非常にどうでもよかったため、私はスルーして自分の部屋へと向かった。


 パジャマに着替えて、陽太に買ってもらった菓子パンの袋を開ける。一口かじってから、舌で味を楽しむ。味わって食べると満腹中枢が刺激されるみたいな豆知識をティックトックで見たことがあるので、同じようにしていた。


 食べて、買ってもらったメロンソーダを飲んで、食べて、飲んで、食べて、飲んでの繰り返しで菓子パンを完食した。人に買ってもらったパンなので、とても美味だったコメントしておく。

 人のお金で食べる飯は、世界でいちばん美味しい。


「寝る前に歯磨きしなきゃ…………」


 言いながら、私はベッドの上で横になる。ショート動画をスクロールして、時々笑って、飽きて、起き上がる。


 部屋を出て洗面所へ向かう道中、妹とすれ違った。


「蜜柑」

「おねえちゃん…………」

「早く寝なさい」

「はあい………………」


 眠たげな細い声で三点リーダーを忘れずに返事をしてくる妹の頭を軽く撫でてから、先へと進む。


 目的地に到着すると、流れるような動作で歯磨きをこなした。ネットでやったほうがいいと知った舌磨きも忘れずに。最後に数回うがいをしてから、ついでにトイレで用を足して部屋に戻った。


 机に置きっぱなしになっていたソーダを部屋の冷蔵庫に片付ける。ちなみにこの冷蔵庫は、自分のお小遣いで買ったものだ。部屋に冷蔵庫があると落ち着くので、小晴にも勧めたが真似してくれなかった。


「おやすみなさい」


 目を瞑って、考える。

 内容はもちろん、小晴のことだ。


 もういっそのこと、家出でもしてしまおうかという気になる。すべてを投げ出して、東京に行きたい。まともな働き口があるとは思えないけど、生きられないということはないはずだ。私という女子高校生には、それなりの価値がある。北海道で生きるよりかは、選択肢も広がるだろう。夜は寒いし。


「…………ばからし」


 あまりにも馬鹿らしすぎる。路上で身体を売る気なんて毛頭ないし、夜職だろうが昼職だろうが家出中の女子高生を雇ってくれるところなんてないだろう。誰か親切な人に保護してもらうにしても、私に人脈はないし、知らない人に泊めてもらうのはあまりにも危ない。そしてなにより、家出理由がくだらなさすぎる。

 以上の理由により、家出案は却下。


「では、折衷案。やっぱり関係を切る」


 ゴールは見えているのに。


「私からは、無理ゲーにゃん」


 ってことで。

 私はまだ、窮地にいる。


 このクソみたいな現状をどうにかする方法は本当にないものか。

 小晴を傷付ける覚悟さえ決まれば、どうにかできそうなものだけど。


 そんな覚悟が決まるわけない。

 というか、私にできる覚悟なんてない。


 自殺でもしてみようか?

 遺書に、小晴への想いを綴るのだ。


 そして強調する。私は、小晴のせいで死んだのだ――と。


 傷付いてくれるだろうか。悲しんでくれるだろうか。

 私を悔やんでくれるだろうか。


 最悪な案なのに、一番いい終わりかただと思ってしまった。そんなわけがなかった。


 ……家族と小晴と小晴の家族に迷惑をかけてもいいのであれば、無理心中を図るという手もナシではない。そっちのほうが幾分か理想的な終焉だと思った。そんなわけしかなかった。


 でも、そんなの親不孝がすぎる。両親も祖父母も兄も妹も、みんな不幸になる。陽太だって、そうだ。

 小晴だって、私との死を望んでいるわけではない。そんなわけがない。


 だから、誰もが幸せになるハッピーエンドなんて結局なくて。

 私が幸せになるには、みんなが不幸にならなければいけなくて。


 それはとても、苦しい現実だった。

 だけど、別によかった。

 苦しくても、いいや。

 もうちょっと単純なのは、今回の問題だ。

 あれ、上下を間違えた。前後だっけ。




 たとえどれだけ苦しくとも、小晴と一緒にいられるならばもうそれでいいや――というのが、私の出した結論だった。救いようが歩かないかで言えば多分ないんだろうけど、言わなきゃいいだけの話だから。


 自分の欲と、他人の幸せを最大限融和させたみたいな終わりかた。

 おそらく、これがもっともトゥルーエンドに近い結末だ。


「あ、柚子! 今日も早いね」

「そうかにゃ? 最近は早起きにゃ」


 出会ってすぐ、歩き始める。そして、手をつなぐ。私からではなく、小晴からだった。

 友達同士なんだから、なんにもおかしくない。


「聞いてよ。彼氏がさあ…………」


 相槌だけ打って、内容はスルーする。苦しくても、一緒にはいられるのだから大丈夫だった。


「でね、お金関係でトラブっちゃったみたいでね…………」


 なんとも最悪なことに、小晴の惚気話が断片的に頭に残ってしまう。完全に聞かないなんてことは、人間には不可能だった。まあでも、少しくらいなら大丈夫か。


「うんうん」

「それでね…………」


 適当な相槌。『うん』しか言ってないけど、どうして小晴は気付かないのだろう。どうせ気付かないだろう。




「ママのこと、刺し殺しちゃったんだって。びっくりだよね」




「うん…………ん」


 ん、


「え」


 は?


「わたしね、代わりに自首しようと思ってるんだよね」


 頭が真っ白になって、処理が始まらない。目からの耳からの鼻からの口からの肌からの臓器からの骨からの血液からの毛からの細胞からの外部からの内部からの信号をいっさい受け付けられなくなってしまって。

 処理落ちとそれから、エラーが私のすべてを覆った。


「だからもう、お別れだね」

「……いや、なんで、小晴が、そんなこと」


 反射的に口をついて出た言葉がそれだった。

 あまりにもくだらない。

 言いたいのは、そんなことじゃなくて。


「愛してるからね。藍桐(あいきり)くんのためなら、なんだってできるからね」


 モザイク処理が施されたのか、視界がます目で区切られてぼやけて見えなくて反転もしているみたいだったから空が赤くて雲が黒かったのかもしれなかった。頭が痛い。


 藍桐。


 だれ?


「大好きだね、柚子。わたし、柚子と友達になれて本当によかったんだよね」


 ね。


「もう、二度と会えないかもね。ごめんね」


 なん、で。


「待ってよ」


 と私は言わなかった。


 いやだってこれチャンスじゃん。

 なにもしなくても、関係を切ることができて。

 だったら、もう苦しくない。

 計画通りだ。


「………………」


 意味わかんない。




 小晴は、私を信用したから、言った。

 だから私に、小晴を止めることなんてできない。

 私はあなたの決めたことを心の底から応援するから、だから。


「………………」


 本当は思った。

 小晴が人を殺した誰かの犠牲になる前に、私が小晴を殺してしまおうって。そして、一緒に死ぬのだ。

 そのチャンスでもあったのだ。

 だけど、無理だ。


 私なんかに、小晴が縛られてほしくなかったから。


 我儘にすらなれない私は、結局のところ、なにがしたかったのかも分からないまま。

 もう結局彼女に会うことなんてなくてそれは。


「あは、は…………」


 学校をサボって、小晴と遊んだ。


 それが、最後の日だった。


 今日の夜、小晴は自首するらしい。


 もう会えない――小春はなぜか、そんなことを言った。人をひとり殺したくらいで、大げさだ。


 小晴の年齢なら死刑には絶対ならないし、未成年の罪は基本的に軽くなるはずだろう。衝動性も考慮されるならば、無期懲役になったりもしないはずだ。動機をどうでっちあげるかにもよるだろうが。


 ……どうせ、私の知らない事実があるのだろう。


 私の知らない世界が。


「………………」


 手の届かないあなたのせかいが。


「………………いや」


 本当にそうか?

 自分には手が届かないって、そう思い込んでいるだけじゃないのか?


 だって私は、手を伸ばしてすらいない。

 まだ、なにもしていないのだ。

 決め付けるには、あまりにも早すぎる。


「……アイ、キリ…………」


 小晴がどこの塾に通っているかは知っている。塾で出会った恋人であれば、おそらく会えるはずだ。


 特定できる。


 どうせきっと碌なヤツじゃないだろう。


 兄の名前でも使って問い詰めれば、きっと答えに辿り着ける。


 そして、


 小晴がいつか、心変わりをしてくれたら。


「また、会えるかな」


 かにゃ?




 そして翌朝、ニュースの報道。

『きのう夜、北海道○○市○○で、交際相手の少年を殺害したとして、十七歳の女子高校生が逮捕されました。警察によりますと、女子高校生は「交際相手の母親も自分が刺して殺した」と話しているということです。女子高校生が○○警察署に自首したことで事件が発覚しました。警察は――』

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