4話 ワガママ言わないで!
「お母さん。僕のお年玉いくらある?」
いつもの様にマリカの勉強を見ていたお母さんが、驚いた顔で僕を見た。
「ああ、実。いたの」
「ごめん、今マリカの勉強見てるから後にして貰える?」
視線をノートに戻しながら言う。
「僕の部屋にテレビとヘッドホンとスマホかパソコンが欲しいんだけど」
今日は空気を読まない事にした。
お母さんが面倒臭そうに僕を見た。
「テレビが見たい。ゲームがしたい。ヘッドホンするから音は漏れないし、僕の部屋だからマリカの気も散らないでしょ。」
「静かに本を読むのも飽きた。書く側になろうと思う。スマホがパソコンが欲しい」
「僕のお金で買うから通帳出して」
「ワガママ言わないで、静かにしてて」
本当に面倒臭いという顔をして言う。
「もういい。自分で探す」
お母さん達の寝室を探していたら、お母さんが来た。
「テレビなんてリビングで見れるし、ゲームはお兄ちゃんとマリカの邪魔になるから受験が終わるまで我慢するって約束したでしょ?小説はノートでも書けるでしょ!」
「お願いだからいつもみたいに部屋で静かにしてて」
「だから自分のお金で買うってい言ってるじゃん」
「通帳どこ?」
「実!ワガママ言わないで!」
気にせず探していると、お母さんが怒鳴った。
「ワガママじゃないし!僕だってみんなみたいにテレビ見たいしゲームしたい!小説だってただ書くんじゃなくて誰かに読んで評価して欲しいの!自分のお金で買うんだし、お母さん達に迷惑掛けないって言ってんじゃん!」
「何騒いでるんだ」
ドアの向こうで仕事から帰ってきたお父さんとマリカが僕達を見ていた。
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