2話 だから私は誰かに助けて欲しいとは言わない。
私も本城君みたいに皆に慕われたい!凄いと思われたい!チヤホヤされたい!
そんな妄想に取り憑かれて本城君を真似した。
まず学校を頻繁に休んだ。
最初は皆心配してくれた。
私の長くてくだらない話も聞いてくれた。
でも、私の考えが分かったのか、次第に皆離れていった。
私が近づくと会話が止まり、通り過ぎると私を見てヒソヒソと小声で話し出す。
私を指差して何か言ってる。
話を聞いてくれそうな子に話しかけると、今まで何の関わりも無かった子が連れて行っちゃってまたヒソヒソ何か話してる。
病院だなんだと騒いでいたお母さんも、仮病だとわかるといい加減にしろと学校に叩き出した。
今度は本気で行きたくないと訴えても聞いてくれない。
理科室のドアが閉まってる。
背が低く腕も短い私にとって、学校の教室の取っ手は遠くて掴みづらい。
一度立ち上がろうと思って転んでしまった事がある。
皆笑うばかりでだれも助けてくれなくて泣きたくなった。
だから私は誰かに助けて欲しいとは言わない。
ガタガタやってると、バンッ!と扉が開いた。
宮ヶ瀬だった。
「ションベン漏れるうぅ!」と言ってトイレに走って行った。
中を見ると皆難しい顔をして私をみたり、反らしたりしている。
本城君は何でもない顔で教科書を読んでいた。
こんにちは、ボアと申します。
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