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本城君  作者: ボアの本棚
早川明音(はやかわあかね)の場合
12/21

1話 私は失敗した。

うちのクラスの本城君はほとんど学校に来ない。

本城君は痩せていて、黙っていればとてもか弱く見える。

だからだろうか、たまに学校に来るとみんな本城君、本城君と周りに集まって荷物を持ってあげたり、何かと気を使ってあげたりしている。


 私の方がよっぽど重症なのに。


 一週間前、私は音楽室に向かう途中に階段から落ちて右足を骨折した。同じクラスの男子の宮ヶみやがせ たけるが他の男子達とふざけて走り回っていてぶつかられたのだ。


 右足のギプスは重いし車椅子って動きづらいし、こっちの方が大変なんだけど!


 その本人は我一番にと本城君に付き纏い、忙しなく世話を焼いている。


「お前さ。俺の世話焼いてる暇あったら早川さんを助けてやれよ。お前が怪我させたんだろ?責任取れよ」


 本城君にそう言われて何か焦ってたけどいい気味。


「いいの。早川さん自分でできるから助けは要らないって言ったんだよ」


 そんな事言った覚え無いし。


 まぁ、怪我した次の日から宮ヶ瀬がチラチラこっち見てるのは知ってるから全く罪悪感がないって訳じゃないんだろうけど。


 次は理科だから理科室行かなきゃ。


 トートバッグに教科書とノートと筆箱を入れて膝に置き、階段横のエレベーターに乗り込む。


 ガガガッ!と宮ヶ瀬が無理やりエレベーターに乗り込んで来た!


「また!エレベーターは車椅子とか怪我してる人しか使っちゃダメだって先生言ってたでしょ!出てってよ!」


「いいじゃねぇか別に。階段面倒臭ぇんだよ」


 宮ヶ瀬が2階のボタンを押してドアが閉まった。

 そして開くと同時にダッシュで走って行った。


「いいよね。エレベーター使えて。私も車椅子乗りた〜い」

「やめなよぉ。いくら早川さんだって怪我は可哀想だってぇ」

「でも怪我したおかげで皆に気を使って貰えるじゃん?」

「だれも助けてなんてやってないけどね」

「だって助けてなんて言われてないし?」

「だよね!」

「「あははははっ」」


 私は失敗した。

 

こんにちは、ボアと申します。

もし「面白い!」と思われたら

感想などいただけると参考になりますので

嬉しいです。

よろしくお願いします。

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