番外編 ニールのこころの声(1)
延々とニールのこころの声が続くだけですm(_ _)m
長くなったので三つに分けてます。
僕、ニール。
デルヴィーニュ公爵家の私兵団で働いている。
歳は22歳。
孤児院出身なので家族はいない。
でも、私兵団のみんなに良くしてもらっている。僕から見たら、みんな頼れるお兄さんって感じだ。
生活のことから鍛練のことや女の人のことまでいろいろ心配されている。
僕って、頼りないのかなあ?
みんなといるのが楽しくて、死ぬまで私兵団にいるつもりだった僕にある日、キース様から晴天の霹靂の様な話がもたらされた。
この間のベルンハルト国との戦いの時(ちなみに僕は砦にいたんだけれど)、向こうの手に落ちたライオネル様の奥さんを幽閉することになったらしい。その護衛兼管理を僕とマイケルさんにやってほしいらしい。
私兵団から離れるなんて嫌だと思うけど、キース様は落ち着いたら他の者と交代してくれるって言うから、お世話になってる事もあって話を受けることにした。
でも、ライオネル様の奥さんって、我が儘で、いろいろ厄介事を公爵家にもたらしたって聞くけど、ベルンハルト国との戦いでライオネル様が意識不明になった原因を作ったような女だからなぁ。どんな女なんだろうか?嫌な女なんだろうな。そもそも貴族の女なんて、身分を鼻にかけてる奴も多いからなぁ。
って思っていたら、奥さん来た早々超不機嫌!!
なんて奴。挨拶もまともにできない奴らしい。
パンが固いと文句を言いやがる。
何様だ!!
好きでいるわけじゃないって言いやがる!!
俺たちだって好きでお前の世話してないわ!!
マリーさんが怒らないのが不思議なぐらい。
せっかく作ったものにあんなに言われたら、僕なら仕事でもキレてしまうなぁ。
ライオネル様の奥さん、熱出してから、何だか人が変わっちまった。
熱が頭にダメージ与えたのか? まるで別人のようだ。
おとなしくなってるし、自分で自分の事したいって……普通、貴族って自分で自分の事しないだろ?
ドレスや宝石が欲しいって一言も言わないし……変わってる人だなぁ。
――ライオネル様の奥さん、平民の服が欲しいと言い出している。
平民の服なんて生地が貴族の奥様の着るものと比べて質が良くないのに……。
挙句はパンを自分で作りたいって言いだした。頭大丈夫か?あの奥さん……。
ライオネル様の奥さん、超かわいいー!!
パンの発酵させる元の物が自分の思い通りにできて嬉しすぎて始終ニコニコしてる。
ウキウキする奥様から目が離せない……。
ライオネル様の奥さんなのに……。
話をしていて分かったけれど、リリア様も本当の家族が誰もいないらしい。
僕たちと一緒なのかぁ……。
若いのにもうこのまま幽閉されたままでいいって言ってる……話が違う。
どこが我儘なんだ? それなら、僕がこのままここでリリア様を支えていってやる!!
リリア様に楽しいって日々思えるようにしてやるよ!!
リリア様、僕たち三人と一緒にご飯食べたいって……なんて可愛いお願いなんだろうか?
いつでも食べるよ。ありがとうってマリーさんに抱き着かないで、僕の所に抱き着いてくれていいのに!!
……でも、そんなことされたらいろいろ我慢できなくなるわ。
パンを作ってるリリア様、頬に小麦粉付けてたよ。
粉を払うついでにリリア様の頬を触っちゃったよー!!
ツルツルでプルプル。僕と目が合ったらリリア様、顔を真っ赤にしちゃったよーー!!
噂と違って男に免疫ないのか? 僕と目が合わせられないみたいだったわ。
リリア様、かわいいーー!!
出来たパンを食べる時のリリア様、すごく嬉しそうだったなぁ。
願望が自分の作ったパンを食べたかったって、そんなこと僕がいくらでも叶えたるわ!!
それにしても、リリア様のパン美味しかったなぁ。
これから毎日食べられるなんて、僕って幸せーー!!
リリア様、毎日自分でパンを作れるようになってから、よほど嬉しいのかニコニコしてるなぁ。
やっぱリリア様はかわいいわぁ!!
最近は率先して手伝いもしてくれるし、何でも言ってくれるし、心打ち解けてきてくれてるよな。
庭仕事してる時だったが、リリア様、バラが咲いているのがよほど嬉しかったのかニッコニコだったぜ!!
思わず、バラよりリリア様の方が綺麗って言っちまったよ!!
そうしたら、リリア様照れて恥ずかしそうだったなぁ。
余りにかわいいんで思わず、リリア様のその髪にバラを飾っちゃったわ。本当はキスしたかったけどしたらキース様に殺されるからな。
―― はぁ~リリア様かわいい~!!
それにしても、キース様には驚いたぜ!!
いきなり「惚れてるな!!」って指摘してきた。今のリリア様なら誰もが惚れてまうやろ!!
流石にリリア様に迷惑かけたくないから、告白したりしないけどな。子供じゃあないんだし。
キース様ってば、「子供を作らないよう頼むぞ!!」ってそんな直接的な言い方しないでほしいわ。
あれこれ想像してしまうわ……考えて鼻血出るわ……。
キース様が一緒に昼食を取った。キース様、リリア様のパンに衝撃受けてたわ。
そりゃあ、この国は何故か丸い固いパンしかパンが無かったから、あんな柔らかいパン衝撃受けるよなぁ。
キース様に思わず「こんなおいしいパンが毎食食べられるなんて天国です!!」って言っちまったけど、
リリア様と一緒に居れて天国だぜ!!
それにしても、パンの説明をするリリア様、かわいかったぁ!!
キース様が朝の残りのパンを待っている間、待たない俺たち三人に文句言ってたけど、あんな美味しいパン目の前にして、食べないで待つって選択肢はないわぁ。とは言え、キース様はそんな事しても、怒るような小さい人じゃあないけどな。
キース様、朝の残りのパンも美味しそうに食べてたなぁ。流石リリア様のパン!!
しかも、お土産もお願いしてたなぁ。流石キース様、ちゃっかりしてる!!
でも、リリア様、キース様がパンを気に入ったのがかなり嬉しかったみたいだなぁ。
嬉しそうな顔がかわいい!!
過去の自分の過ちを後悔してしょげている顔もかわいかった!!
頑張ろうとしているリリア様を俺はこれからも見守るぜ!!
どうせ、好きとか言えないんだから、見守るぐらいいいよな!!




