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妹ちゃんとハグしたい

名前すら決まってない。

でもこれはこれでありなのかも


普段ノクターンで書いてます。

Twitterから飛べると思います。

@Qiana1919Kappa

「ね〜〜〜〜妹〜〜〜」


「姉貴、何?あと、その呼び方やめて」


ツン、と澄ました顔がこっちを振り向く。

気の強そうなツリ目にツインテールに結わえた髪。

今日も私の妹は可愛い。


「暇〜〜〜〜かまって〜〜〜」


「は?なんで?」


つれない返事が帰ってくる。

だけど、返事とは裏腹に近づいて来てくれる。

ぽんぽん、とソファの隣を叩けば面倒くさそうな顔をしながらも隣に来てくれる。

ツンツンしながらも素直に言うことを聞いてくれるこの子が大好きだ。


「姉の面倒みるのは、妹の仕事なんだよ!」


適当こきながら腕を絡ませてやる。


「ちょっ、暑いんですけど…」


とは言いつつも、振りほどかれたりはされない。


「あ゛〜〜〜可愛い妹が横にいるだけで癒されるう゛う゛う゛う゛」


「っ…姉貴…きもい」


妹ちゃんの口が一瞬にへら、とだらしない笑みを浮かべたのは多分気のせいじゃない。


「きもくないも〜〜〜ん」


妹が可愛い。

組んだ腕を、もっと深く絡みつかせる。

それは、お互いの身体がもっと密着することを意味して、


ふよん、と私の胸に妹ちゃんの肘が当たっている。

自慢ではないが、私の胸はデカい。

妹ちゃんは普通ぐらい?


「!!!!」


妹ちゃんの頬に朱が差す。

可愛い。

私の胸を横目でガン見しながら、硬直している。


ははん、さては、この妹、感触を楽しんでるな?

いつもなら、ツンツンと文句を言うはずのお口が固く閉ざされている。

下手な事言っておっぱいロストをするのを避けてるんだろう。

スケベ妹め!



だが、そんな妹が堪らなく可愛い。

すこし、意地悪したくなる。


「ごめんね〜〜嫌だったよね?」


腕をほどくと、私と妹ちゃんの間に隙間がうまれて、


「あっ………ふん、暑苦しいだけだし?」


一瞬溢れる、妹ちゃんの素顔は、

甘え先を失った幼い女の子そのもので、

溢れたそれは、少しトゲを抜き去り。


「でも…べつにヤじゃない」


なんて、上目遣いに言われると。




私がモタなくなる。




「妹ちゃん!!!好きーーーー!」


ルパンダイブの要領で妹ちゃんに覆いかぶさり、思いっきり抱きしめる。

私の胸で妹ちゃんの顔が潰れているが、そんなのは構う事じゃない。


「好き!好き!大好き!!!」


全身の力を使って、妹を抱きしめる。

髪に鼻を埋めて深呼吸をすると、妹のいい香りが胸いっぱいに広がる。

私、この香り、好き。


「はーーーーーいいにおいだねーーーーーーーーー」


私の発言が気に触ったのか、胸の中で暴れ出す妹。

さては、臭いを嗅がれるのが嫌なのか?

ただ、胸の中で暴れられたら私にもちょっと問題が生まれる。


「あっ…妹ちゃん…あんまし暴れないで。私、パジャマの下にブラつけない派だからさ…」


あ、妹ちゃんが静かになった。

あと、なんか、妹ちゃんの鼻息荒くなってない?

私の胸の臭いでも嗅いでるの?

スケベ妹め!

でも、そんな妹ちゃんが好き!


手ぐしでツインテールを梳くと、サラサラフワフワの手触り。


たっぷり10分ほど、妹抱き枕を堪能して、さて次は何して妹ちゃんとイチャコラしようかと思案中に…


ピロリン


聞きなれた、私のスマホの着信音。


それは、私の妹タイムの終わりを告げるラッパであり、

妹熱でふにゃふにゃだった脳みそが急激に冷却される。


終わりね、と妹ちゃんの腰をタップすると、イヤイヤと甘えモードの妹ちゃんがしがみついてくる。


ヤバい、なんて破壊力。

妹が可愛すぎてお姉ちゃん爆破しそうです。



ただ、冷却済みの脳みそは、冷静に的確に判断を下し、


「ごめんね、妹ちゃん。お姉ちゃん用事出来ちゃった」


その言葉と共に、妹を引き剥がす。


顔を真っ赤にした妹ちゃんはなんだかえろてぃっくで、

目を合わせると、急激に彼女の脳も冷却されたようで、


「え、あ……やっと終わり?てかさ、暑いしウザい…もうやんないで」


トゲだらけの殻に閉じこもる。

そして、心做しかご立腹の様子。


無理もない。

こっちで呼びつけておいて、用事が出来たからどっか行けと言っているのと同じなのだ。


「ごめんね…埋め合わせはちゃんとするから…」


「よく分からないんだけど…」


あれれ?本当に何か齟齬があるのか伝わってない様子。


そして、妹ちゃんが鋭く睨むのはテーブルに置きっぱなしの私のスマホ。


…わからん。


「じゃあ、お礼。姉のわがままに付き合ってくれた妹へのお礼。今度、駅前のカフェでケーキご馳走するよ」


わからんことはさておき、妹様のご機嫌取りをする。

もし、嫌われたら生きていけないからね。


「行くっ!………じゃなくて…迷惑料、だからね…当然」


完璧に正解を引き当てたようで、

一瞬、昔の甘え甘え妹ちゃんが一瞬顔を見せて、すぐに引っ込んでいく。

嗚呼、なんて、なんて可愛いんだ私の妹は…


+-+-+-+

姉としての顔を引っ込める。


メールを開くと想像通りの人から1件。

私の親友であり、私の補佐をしてくれる大切な人。


生徒会長としての私にとって一番大切な存在だ。



+-+-+-+

やば、やば、やば、やば


頭の中でお姉ちゃんとの会話が反芻される。

顔には未だにお姉ちゃんのおっぱいの感触が残ってる気がして、

あの幸せな時間がもう一度訪れないかと願ってしまう。


そして、許せないのは、

あの女、

自称お姉ちゃんの親友。


学校でずっっっっっっっっっっっっとお姉ちゃんと横にくっつく牝犬。

私のお姉ちゃんなのに。



お姉ちゃん、私のお姉ちゃん、大好き

親友とを含めて三角関係にしたい。

嫉妬でハイライトオフする女の子がすきです。

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