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マツリ  作者: ぱるしゃん
4/13

ヨッカメ

文化祭の準備4日目。


今日は衣装が届いた。


とりあえず、みんなで着てみた。


「おぉー…」

「すげぇ」


こんな男子の注目の的になっているのはクラスのマドンナであるキラリだ。


キラリはお嬢様キャラで…っていうか本物のお嬢様。


私と同じ年にして元カレが25人もいる強者。


同時に3人くらいと付き合ってるって噂がたつくらいの美少女。


え?わたし?


わたしは…ね?察してね。


ちなみに残りのヲタクキャラをやる人々はとってもリアルなヲタクみたいに似合ってた。


輝間もそこにいた。



そんなとき、アケミが話しかけてきた。


「ねぇ、ヒカリ」


「ん?」


「一緒にトイレきてくれない?」


「え?なんでよ」


冗談ぽくいう。


「昨日、明島くんが幽霊の話してたでしょ?怖くて」


「まったく、アケミったら、しかたないなー」


そういってついていった。


わたしは、トイレでアケミの入った個室の前で待っていた。


「まだー?」


わたしにアケミにきいた。


ジャーー


と水の流れる音。


「ごめんね、待たせたね」


「ううん、大丈夫!」


アケミは私の顔を覗くように見てきた。


「どした?」


「いやー、なんでもないよ、ほら、いこ!」


私たちは教室へとむかった。


この日の練習は接客練習。


せっかくメイド福も手に入れたことだしね。


最初は気分はノリノリだった。


接客練習は客役と店員役に別れてやった。客役の柳澤くんが店員役の私を呼んだ。


「すみません、店員さーん」


私は柳澤くんのところへいった。


柳澤くんの手は私のスカートをめくった。


「きゃ」


私は叫んだ


「ちょ、客に向かって きゃっ ってなくないですか?」


柳澤くんがいった。


「ヒカリ、もうちょっと真面目にやってくんない?」

「ふざけんなよ」

「さいてー」


教室からいろんな声が聞こえた。


とりあえず、今日は乗りきった。


放課後、私は明島くんに呼ばれた。


教室でまってると言われたので教室にきた。


「よぉ、ヒカリ」


「なに?」


「昨日のさお前がいってた幽霊の話。お前、しってんのか?」


「知ってるって何を?」


「この学校に霊がいるってこと」


「まさか、本気で思ってんの?」


「まぁな」


「今日の明島くん変だよ、いつもはもっとまじめじゃん」


「いや、今の俺もいつもと変わらないさ」


「疲れてる?」


「なぁ、ヒカリ」


「ん?」


「俺が霊能力持ってるっていったら笑う?」


私は黙った。これはなんの冗談?


「だよなぁ、そーゆーリアクションだよなぁ」


黙り続けた。


「ただ、これだけはいっておくよ。お前が昨日いった通り、この学校には霊が確実に存在している。おれには見えてる。そして、チラシの事件、女子トイレの事件、どちらも霊の仕業だ。それだけはまちがえない。」


そういって明島くんは外に出た。


このあと、私は旧パソコン室へむかった。


明島くんの話を聞いて輝間くんの話が気になった。


「重世界論」


彼はたしか、そう言っていた。


「この世にあるオカルト現象を説明するためのおれの持論だ」


そうともいっていた。


しかし、今日、彼はいつもの場所にはいなかった。


私は帰ることにした。

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