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☆☆63話までのあらすじと、キャラ紹介☆☆

この時点で、この物語の約半分です。長いですが、どうぞお付き合いよろしくおねがいします。

 音楽の存在しない異世界に転生した少年・カナデは、妹のミトと共に『音』の力で村の作物や家畜、そして人々の心にまで影響を与えてきた。その不思議な力はやがて各地に広まり、ついには王都から一人の使者・サクヤが訪れる。彼女は荒れ果てた王都を救ってほしいと、カナデたちに再建を懇願するのだった。


 王都を目指す旅の中でも、カナデたちは多くの村や人々と出会い、その音楽の力で希望をもたらしていく。やがて彼らは王都に辿り着き、その後出会った仲間——ソウリュウとランダ、イブキ、スク、モノたちと共に、本格的な復興と発展に取り組み始める。


 楽器の種類を増やし、音楽の表現の幅を広げて世界に与える影響を探る一方、教育にも力を注ぎ、人々の暮らしに根ざした変化をもたらそうと尽力していく。音楽は、ただの娯楽ではなく、国を動かす力へと変わりつつあった。また、各所で『謎の文字』が発見され始める。


 そんな中、突如として現れた魔物の群れに、サクヤが立ち向かい、返り討ちに遭うという悲劇が起こる。彼女の傷ついた姿を目の当たりにしたカナデは、これまで以上にその存在の尊さに気づかされる。


 そして——その魔物の出現源に向かった調査隊が持ち帰った報告から、カナデ自身の出生に関わる重大な事実を探られることとなる。音楽を持たぬ世界に『音』をもたらした少年は、果たして何者なのか。物語は、静かに核心へと踏み込んでいく。



 主要登場人物

 カナデ(転生者)

 地球で雷に打たれる事故に遭い、記憶を継承したまま異世界へ転生。ただし、異世界のカナデとしての元の記憶はほぼない。地球では幼少期からピアノを習い、音楽の素養が高かったが、高校卒業の時期に一度ピアノをやめる。音楽を愛しながらも、異世界には音楽が存在しないことに衝撃を受け、独自の感性で音楽を再び生み出そうとする。料理が趣味。


 ミト(カナデの妹)

 明るく素直で、優しさにあふれる少女。今のカナデが異世界に転生してきた存在であることは知らない。カナデから歌を教わり、その歌が村に奇跡をもたらしたことから、彼女自身も音楽の力を信じるようになる。カナデとのセッションによって、より強い影響を生み出すことができる。最近は笛にも興味を持ち、カナデと共に新しい音楽を探求している。とにかくフィジカルが強く、パワー系。


 サクヤ(カイオン王国第一王女・剣技の使い手)

 王都を再建すべくわざわざカナデとミトを連れに村まで訪れる。剣技・体技を合わせ、独自の剣捌きをみせる。魔法はほぼ使えず、物理特化の持ち主。カナデとミトの共演により、剣聖として一部覚醒。少女のあどけなさを残しつつ、力強く剣を振い、それでいて花のような可憐さを持つ。自尊心はそこそこ持つが、心は少々弱い。


 ソウリュウ(鍛冶屋・ランダの父)

 鍛冶屋であり、鍛造技術の持ち主。武器や防具だけでなく、生活雑貨や道具なども制作できる。希少鉱物の探索力にも優れている。


 ランダ(木工職人・ソウリュウの娘)

 あらゆる木材から色々なものに加工をする。楽器づくりにも着手。カナデのサポート役もこなす。力強く酒にも強いが、乗り物に弱く、損な役回りが多い。


 モノ(酒造り職人)

 王都の募集を見て志願した酒造り職人。いかなる素材でも酒にしてしまう。消毒用アルコールもつくる。基本的に飄々とした酒酔い。仕事はきっちり。


 イブキ(鋳物職人・スクの姉)

 鋳鉄技術を持ち、合金造りにも特化。各種インフラの要。ソウリュウと共同して、装備づくりにも着手。元気っ子で独特なコミュニケーションをとる。天真爛漫な性格でスクはそんなところが苦手。


 スク(薬師・イブキの弟)

 薬剤をつくる。成長とともに色々な薬づくりに励む。生意気な性分を垣間見せるが基本は素直。カナデに懐いていて、とても慕っている。イブキのことは苦手。モノとは相互作用で将来的な期待が高い。


 異世界の概要

 国土・気候・環境:

 ほとんどが海に囲まれるが、内陸は活火山が多い。山脈や高い独立峰があり、人の手が入らない森が多く存在する。水源は豊富で地下にも多く水がある。四季が存在し、基本的に人間が暮らしやすい環境ではあるが、土地の大部分が荒廃している。


 人々の認識:

 この世界の住人は、荒廃した大地を「いつの間にかこうなっていた」と考え、それに疑問を持つ者はほとんどいない。


 生態系と制約:

 作物や家畜など、人間にとって必要な資源は地方ごとに限定されており、異なる地域のものを自由に育てることはできない。

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