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出会う

@後日/午後―雪澤宅玄関

「魅風ー!」

バタバタと階段をダッシュで駆け下りてきた陽真に魅風が一喝する。

「バカ陽真!遅い!」

「や、その、寝坊しましたすみません。」

2人は休みの日にも関わらず、北高の制服を着ていた。

進藤に呼ばれていたからだ。

実はあの後、進藤に

『明日、この会議室に集まれ。これ重要な。時間はー・・・2時くらいでいいや。』

と言われていた。

ちなみに現在は1時50分。

陽真の家から学校は近いほうだが、それでも歩いたら20分かかる。

・・・どう考えても無理である。

「ごめんね魅風ちゃん!陽真起きなくて・・・。」

陽真の母が申し訳なさそうに魅風をみる。

「あ、いえ、大丈夫です。能力使えば間に合いますんで!ほら、陽真、行こう?」

「う、うん。行ってきます。」

そう言い残して、2人は雪澤家から一瞬で姿を消した。


@午後―北高会議室前

結局2分で学校には着いた。

会議室の前に瞬間移動したため、階段をのぼる手間も省けた。

魅風が会議室の扉を控えめにノックする。

「失礼しまーす・・・。」


扉を開けると、そこには見慣れない人物達と進藤が席に座っていた。


「おーお前ら。結構遅かったな。どうしたんだ?」

進藤が笑いながら2人のもとへやってくる。

「陽真が寝坊した。」

「おい雪澤・・・。お前最近よく寝てるな。成長期か?」

からかったような声を出し、進藤より背の小さい陽真の頭をペシペシと叩く。

それが癪に障ったのだろう。

陽真は嫌な顔をして手を払った。


「・・・まぁいいや。今日集まってもらったのは、俺のつくろうとしている世界に向けて動くメンバー、チームで顔合わせするためだ。じゃあまずはチームの指揮官の俺からだな。」

一度間をおいて、進藤は自己紹介を始めた。

「知ってるだろうが、進藤 尚斗。一応この北高の先生だ。お前らとは仲良くやっていこうと思う。よろしくな。」

そこまで言って着席した。

次は誰がやる、と言っているが、ニヤニヤしながら陽真の方を見ている。

これはお前がやれという合図なのだろう。

「じゃあ僕が・・・。」

と控えめに手を挙げ、立ち上がった。

「僕は雪澤 陽真、です。北高の生徒で、高2です。・・・能力とかいった方がいいんですか?」

進藤をチラッと見ながら言うと、頷かれた。

「能力は、サイコロジーです。情報や相手の心などをよみとれるので、そういうことなら任せてください。よろしくお願いします。」

陽真は深く息を吐きながら席へと座った。

「よっし、じゃあ次私ね!」

ガタッとイスを動かして立ち上がる。

「私は加賀野 魅風!陽真の幼馴染で、北高の高2。能力はトライス、瞬間移動できるから、移動は頼ってね。」

一通り話し終わると、近くに居たセーラー服の上にこげ茶のカーディガンを着ている大人しそうな女性が魅風に対してニコリと笑った。

それをみた魅風はニッコリと笑顔を返してから席に座った。


「次は、私でいいかな?」

魅風に笑顔を向けてきた女性が手を挙げ、立ち上がる。

栗色の左側に結ったフワフワの髪の毛が揺れた。

薄いピンク色をした花の形をした髪飾りが、なんとも似合っている。

目は深く黒に近い青色だった。

彼女は唇を開いた。


「私の名前は南海みなみ らん。この学校の近くに六星海高校ろくせいかいこうこうってあるでしょ?そこの3年生。能力はタイズって言って、物と心を繋げる事ができるわ。役に立てれればいいと思ってます。どうぞよろしく。」

蘭はゆっくりと座った。


「よし、次は俺やな。」

蘭の隣に座っていた赤茶の左で分けられている髪の毛をした少年が立ち上がった。

緑色の綺麗な瞳。

黒いシャツ、黒いズボン、白のネクタイ。

手には黒光りする手袋をつけている。

制服はちゃんと着ていないので、少々近寄りがたい雰囲気をもっているが、声を聞く限り、明るい関西弁で、話しやすいだろう。

「俺は紫紋しもん 李紅りく、高2。ここよりちょっと遠い資央高校しおうこうこうっちゅーところ通ってんねん。能力はフレイムでな、手からでもどこからでも炎だせるんやで!攻撃的やけどよろしくな!」

そしてこれまた元気に座った。

何かを思い出したか、おっ、と言って李紅は目の前に居る少年を指差す。

「あーそうそう。そこにおるのは俺の弟でな―」


「ちょっと李紅。僕の話すところとんないでよ。」

そうクールな声で言ったのは李紅が弟と言った少年であった。

髪は白銀で後ろで一つにくくってある。

目は兄と同じ緑色。

ブレザーは黒っぽく、下のシャツは黒、白のパーカーを着用していた。

こちらはこちらで近寄りがたい雰囲気をもっている。

「僕の名前は紫紋しもん 波玖はく、高1。そこに居る李紅の弟。僕の能力はビブラード。超音波が出せて、目を閉じてても物の輪郭りんかくとか名称とかはある程度わかる。兄共々よろしく。」

波玖は座りながらつらつらと話した。

話し方は淡々としていたが、あまりきつそうな性格ではなさそうだ。


「はーい、じゃあ次。」

進藤は波玖の隣にいた、物静かな少女と目を合わせた。

少女は小柄な体をビクッと震わせたが、ゆっくりと立ち上がる。

ショートカットな黄緑の髪に、紫色の目。

黒ぶち眼鏡をかけている。

ベストとスカートは灰色っぽい色で、ネクタイは白である。

・・・この場にいる女子達より胸がでかい。

「わ、私は・・・中雲なかぐも 舞優まゆです・・・。学校は、李紅さんと波玖さんと一緒で、波玖さんと同じクラスです。能力はステイション、といって、動作しているものを最大で1分間止められます・・・。時間は・・・まだ止めた事がありません、ごめんなさい。こんな奴ですが・・・よろしくお願いします。」

舞優は焦ったように頭を下げ、座った。


「はい、皆終わったな?実はもう一人メンバーがいるんだが、今日は居ない。俺から紹介しとくな。もう一人のメンバーは―」

そこまで進藤が言ったとき、会議室の扉が開いた。

そこには黒い髪の毛が一部赤く染まっており、目は闇の如く黒い。

カーディガンも黒の少年が立っていた。

「・・・進藤さんは言わなくていいです。」

「そう、か。」

進藤とその少年は言葉を交わして、少年は頷いた。

少年は進藤の近くに座る。

「・・・市谷いちや つばさ。この学校の、高2。能力・・・は―」


「すまねぇな、お前ら。」


進藤は翼の言葉をさえぎった。

全員の視線が進藤へ集まる。

「こいつの能力については、また今度。・・・事件だとよ。」

「はぁ?どこでよ。」

魅風が聞く。

「えぇとだな、前近くの公園で謎の集団が男性を殺害、ってのあっただろ?その集団が警察に見つかって絶賛逃走中だ。警察からの依頼だから断るわけにはいかねぇしな。行こうぜ。能力紹介も兼ねてるんだ、いいだろ?」


ニヤッと魅風が笑った。

「――行こうか。」

どうも皆さん!泰葉 湊都です!

もう次回から泰葉って略しますね、長いから((しらねぇよ


いやー今回の話長い!もう!←

ちょうど色々と忙しかったもんで投稿遅れてしまいました、すみません><;

翼の能力さっさと明かしたいです^^;

でも話の流れ的に今回明かせませんでしたorz

そして事件・・・。

広い街の中で鬼ごっこになりそうですお・・・。

全然考えてないもの^o^オオゥ

ちなみに、季節は春頃を想像してます。


閲覧ありがとうございました!

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