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隣にはもう居ない

掲載日:2026/03/22

高校生になって私の周りにはカップルが増えた。「いいなぁ〜」、なんて羨ましがっていた。部活終わりの帰り道、私と友人はそんな話をしたりくだらない話をしながら夜道を自転車で走っていた。体育祭の日私は友人が見つからず何となく部活の自主練をしていると思い、体育館へと向かった。そこに友人の姿は見えなかった。"体育祭ハイ"ってやつなのだろうか、自主練に来た部員のほとんどが体力の限界をむかえているはずなのに気合いで頑張っていた。かくゆう私もそうだった。自主練を終えて服を着替えていつも通りの帰り道を自転車で通った。カップルらしい1組を見たがその時はメガネをかけていなかった為、誰だか分からなかった。その時は嫉妬しながら帰って行った。ぼやけた視界だったから助かった。後日、そのカップルは友人と友人と同じクラスの女子だった事が本人の口から明かされた。前日に不思議な連絡が来ていた。「隠してたごめん!明日からも変わらずに接してほしい」と送られてきた。何の事だかさっぱり分からず考えた末、自主練に来なかった事を謝っているのだと思い、「大丈夫だよ」といつも通りの感じで返した。"自主練"って言われてるのに来なかっただけで謝るなんて「志高いなぁ〜」なんて思っていた矢先とんでもない事が次の日の部活動の休憩中に明かされた。どうやら友人は私が見てしまったと勘違いしてしまったらしい。だが、その日の私はメガネをかけておらず「カップルがいるなぁ…」くらいの認識だったのですれ違いが意図せずに起きてしまった。当時の私は動揺しまくって碌にシャトルを打ち返せなかっただろう。ちなみに私はバトミントン部だった。


その日を境に友人と一緒に帰る日が少なくなった。当然と言えば当然なのだが彼女さんと楽しそうに帰っていた。羨ましいと言うより寂しかった。いつも隣に居た友人がどこか遠い場所に行ってしまったような気がして。自分で言うのも何だか多分、私は友人にそこそこ重い感情を持っていたと思う。恋愛というよりか別の何かを抱いていた。簡単に言えば嫉妬。いつも一緒に帰っていたのに急にいなくなって彼女さんと楽しそうにしている光景は私の心にダメージを負わせるのに充分だった。


受験期になり1人で帰る事が増えた。話す相手も居ないので無心で自転車のペダルを漕いだ。時折、友人との記憶がフラッシュバックするが気にしないフリをしていた。家に帰って自室でボーッとしていると楽しい事ばかりが思い出された。お互いの好きなマンガやアニメの話をしたり、ゲームで一緒に遊んだり、他愛のない話で盛り上がって溝に引っかかって転びかけたり…色んな出来事が溢れてきた。音楽でも聴いて誤魔化そうとしたが体は正直で私の頬には涙が流れていた。


卒業式の日、私は友人と久しぶりに話した。楽しかった。だから終わってほしくなかった。この時間が続いてほしかった。でも、そんな願いなど叶う事なくなんとも言えない気持ちのまま家に帰った。「連絡を取ればいい…でも迷惑がられないかな〜」と余計な事ばかり考えて結局何もしないまま時間が過ぎていく。私はこの春から大学生になる。隣に誰か居る日常を送れるだろうか。私はそんな不安を抱えながらこの作品を書いている。未来の私の隣に誰かが居ることを願うだけだ。情けないが今はそれしか出来ない。


日常が、当たり前が崩れるのは突然です。後悔しないように日々を送りましょう。下にある⭐︎から作品への評価をお願いいたします。正直に感じた気持ちで評価してくださると幸いです。ブックマークもいただけると本当にうれしいです!他にも私が書いた作品があるのでそちらも何卒宜しくお願いします。

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