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ウチの弟が弟じゃない  作者: てんまる99


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4/13

昼飯のお供は弟じゃない

前回に続き、学友達が登場します。

どんな人物でしょうか?

学校の教室に入った俺は、早速、学友達に囲まれた。

先程の事が既に校内に知れ渡っているらしい。

学内ネットワーク恐るべし。


「譲、何か美形の“彼氏”、出来たって?」

ニヤニヤと冷やかすのは向島博むこうじまひろし。小学校以来の悪友だ。


「あのさ、その子、紹介してくれない? 美少年とか大好物なんだよね」

鈴木直美すずきなおみが前のめりで聞いてくる。

とりあえずよだれを拭け‥お前は食人族か?


「まぁ、多様性の時代だし。それも有りだと思うよ」

冷静に話すのは米田白兎よねだはくと。勉強優秀だが、お姉ちゃん大好き過ぎなのが欠点だ。


「譲、グッジョブ」

隣の席でサムアップするのは白峰鈴しらみねすず。無口系女子だが実は学内で一番趣味が合う。


それ以外の普段はつるまない級友達も興味深げに取り巻いている。

‥これは何か説明しないと面倒になるヤツだ。


「えーと、父が再婚することに成って。向こうの子供だよ。昨日からウチに住んでるんだ」

“おおー”と、周囲から声が上がる。

まぁ、嘘は言ってない。


「でもさ、結構ディープなキスをしてたよね?」

肝心な所で余計なことを言うのは、当然の如く穂村亜沙美だ。


「海外で暮らしてた‥らしいからな」

何とか言い訳してみる。

「美少年と毎朝ディープなキス? おい、譲、今すぐ代われ!」

直美が両肩を掴みかかる。

「代わるか。それより鼻血を拭け」

「おお、いかんいかん、つい‥。鈴、アンタも好きでしょ?こういうの」

「私はもう準備完了」

平然と答える鈴。

「なにっ?」

驚く直美。

「明日ぐらいに譲と結婚するから。それで完璧」


鈴は突然とんでもない事を言い出した。

突然、婚約者が2人に増えたー?

「お、おい、そんな事いつ決めた?」

昨日のこともある。

知らない間に婚約が決まっている事が、無いとも限らない。

「5億年くらい前?」

「‥三葉虫だった頃の約束はさすがに時効だぞ」

「残念」

ふう‥相変わらず鈴のギャグはレベル高いな‥。

俺は少し動揺しながら授業を受けるのだった。


午前の授業が終わった。

俺が席を立ち昼飯のパンを買いに売店に向かおうとすると‥。

“バタバタバタバタ‥”

廊下を走る音に続き、教室のドアを開け、満面の笑みで蛍が飛び込んで来た。


「お昼、おひるー」

蛍は弁当箱の包みを抱えている。

教室を見回し、俺を見つけると、ぴょんっと小さくジャンプした。


まさに渦中の美少年が登場し、教室中がざわつく。

「マジか!コイツがっ?」

愕然とする博。

「うおおおおおおおおつ!」

叫びながら何故かガッツポーズの直美。

口に手を当て叫ぶのを堪えている亜沙美。

隣の鈴は、硬直してるっぽい。


皆がそれぞれのリアクションをする中、蛍は全く意に介さずにスタスタと教室の中央を進む。

まるでモーゼの10戒の如く、生徒達が左右に分かれた。

俺の所まで来ると、当然の様に膝の上に腰を下ろす。


「ごはん、たべよ。たべよ?」

手早く持ってきた弁当箱を開くと、中から卵焼きを取り出し、箸で取って俺に食べさせようとする。

「お、おう。弁当持ってきたんだな。中等部はもう授業終わりか?」

「そうそうー。たべよ?」

再びの催促に俺は出された卵焼きを半分齧った。

「ん‥」

これまた当然の様に、蛍は残りの半分を自分の口に放り込む。


「きゃーーーー」

叫ぶ女子。

「おいおいおい、そこまでするのか?」

「ヤバいだろ、それっ」

再び教室が騒然とする。

ちょっと飯を食べるどころじゃない。


「ちょっと騒がしいから、他所で食べるか?」

「うん、いこいこ」

俺は蛍を伴って屋上に向かった。

流石にクラスメート達も後には付いてこない。

いつもの悪友四人を除いて。


屋上のベンチに座り、改めて昼メシを再開する。

相変わらず膝の上に蛍。

右隣に鈴、直美。

左に博と白兎。

亜沙美は食事が済んでいるのか、正面に立っている。

食事が終わり、自然と自己紹介が始まる。


「蛍くん、俺は米田白兎、白兎って呼んでくれ」

「はくとー」

「しかし、マジで美形だよな‥、あ、俺は向島博だよ」

「ひろしー」

「鈴木直美だよ。蛍ちゃん、宜しくね。」

「宜しくー」

「今朝も会ったよね、稲村亜沙美、ね」

「うんうん」

「白峰鈴だ、我が好敵手よ」

「こうてき?」

「‥特に意味はないから気にしなくて良いぞ」

「分かったー」


「しかし、蛍ちゃんがこれだけ美形だと、お母さんも?」

「ああ、まぁ確かに美人だな」

「くー、羨ましすぎる」

そう言われて夏鈴さんの姿を思い浮かべる。

確かに父にはもったいない位に若くて美人だ。

年齢は25、6かな‥あれ?


10年前に近所に住んでたって?

だとするとその頃は15歳??

その時蛍が5歳だとすると‥えーと、10歳で産んだ事になる??

さすがにそれはおかしい。

見た目は若いが、実は30歳位なんだろうか。

ちょっと、不思議な感じがする話だ。

しかし、女性に年齢を聞くのはさすがにまずい。

少しもやもやする気分だった。

そろそろお話が動き始める気配‥

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