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かげみたま調査録  作者: 神海みなも


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魂守の報告書作成に関しての規約と記述

 私は彩影(さいえい)監視協会の魂守(たまもり)として、影の脅威に立ち向かう。


 廃墟の路地で黒く染まった壁と消えた仲間を目撃した。彼女の存在は白く朧気になり、事象の消失と記憶の抹消が発生した。


 後に彼女の報告書が発見され、かつて彼女が魂守として存在していたことが判明。私が後任することになる。


 この「かげみたま」は、魂を喰らう影の痕跡だ。以下に本調査録の概要を記す。


 世界観概要:影が「色」(魂、個性、存在)を捕食し、異常現象「かげみたま」を生む。彩影監視協会は、かげみたまを監視・調査・解決する非政府組織である。魂守は色の喪失と戦い、人類の通常性を守る。


 かげみたまの概要:色の捕食と3段階の状態。


 黒化: 影の捕食が活発になっている場合起こる現象。対象が墨汁を掛けられたかのように黒く染まり、痛みや疲労を伴う。これは生物、無機物、空間、関係なく等しく起こる。関連色の特性が弱まる(例: 赤喪失で行動力低下等)。


 白化:捕食が進み、対象が線画のように輪郭線だけを残し白く朧気となる現象。透明感や希薄化を感じ、社会的孤立を招く。存在が不安定に。


 消失:事象の存在が抹消され、初めから存在していなかったことと同義になる。魂守を含むすべての者から記憶の消滅が発生。痕跡は残らず回復はほぼ不可能である。ただ分かるのはそこに何かが存在していたという空白だけが残るのみ。


 いや、本当に過去に存在していたのだろうか? 元々、空き地だったのかもしれないし、存在しない人だったのかもしれない。そうなってしまえば私達にはもう確認するすべはない。


 もしあるとすれば、過去のその事象を調査した魂守の報告書のみである。


 6つの基本色:影は色を捕食するが個体によって好みにばらつきがあるのを確認済み。単色、もしくは複数の色を捕食する場合がある。以下、色とその色に関連する効果を記す。


 赤は情熱、活力、怒り、肉体的な強さ、行動力を表す。喪失で疲労や感情鈍化に陥る。


 青は知性、冷静さ、論理、精神力、知識を表す。喪失で記憶混乱や判断力低下に陥る。


 黄は喜び、楽観、創造性、社交性、注意深さを表す。喪失で無気力や孤立に陥る。


 緑は生命力、自然との繋がり、癒し、適応力、柔軟性を表す。喪失で息苦しさや衰弱に陥る。


 黒は恐怖、虚無、無感動、隠蔽、無感情を表す。増加で人間性薄れ、異形化に陥る。


 白は純粋、無垢、信仰、真実の探求、受容性を表す。喪失で自我希薄化に陥る。



 線画の変容:線画は人を人として、物を物として存在させる外側の輪郭線のことを表す。その線のはみ出し (逸脱)や破れにより狂気的行動や異常関与で発生する現象が確認されている。


 線画の内外に不規則な模様が描かれ、社会的逸脱や奇異な視線を招く。主の症状として狂気的なひらめきや発想、異常なまでの耐久性を発生される場合があるが、信頼喪失などのリスクも存在する。


また致命的ダメージや精神的ショックで発生することもあり、この線画破れが起こると身体欠損や記憶喪失を引き起こし、最悪な場合事象の消失に繋がる。


 回復方法と代償:


 浸食:倒す又は捕獲した影を喰らい、色や線画を回復することが可能だという報告がある。さらに能力向上も見込めるが、代償として黒増加による無感情化、異形化(爪鋭化、皮膚変質)のリスクが増大する。


 与え合い:他魂守から色や線画を譲り受ける事ができる。これにより、浸食による異形化のリスクはなくなり、さらに即時回復も可能となる。


 しかしこの方法にも違うリスクが有り、与えた側の能力低下や精神的負担が大きくなってしまう。もしくは身体の一部欠損も引き起こしてしまう場合がある。


 ナンバリング:報告書には001~999のナンバリングを記し、他の報告書との被りが起きないようにすること。また、追加調査が必要な場合や未解決の報告書にはナンバリングのハイフンの後にアルファベット順に英文字を記すこと。(例、123-a、567-b等)


 進行状況(解決済み、調査済み、追加調査必要、未解決、解決不可能)を記載。また、 報告書の各末尾に記載者名を記述すること。失敗や死亡・行方不明の場合、後任魂守の氏名を追記すること。


 最後に、この「魂守の報告書作成に関しての規約と記述」を読了した魂守の諸氏には、かげみたまの報告書の追加提示を希望する。


更新は不定期です。


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