ほら、セキュリティーってさ、破るためにあるんだし
ふぅ、間に合った。
「みうさま」
とそらが呼ぶがその声はどこか幼い。
「っ」
とみうは口を押さえて必死に笑いを堪えている。
さて何が起きているのか。
「みうさま、どうなってるんですか」
とそらが言うが抑揚が少ないのは普段通りなのだか、なんというか、少し幼い声色だ。
「あははははっはぁ」
と今までにないくらいみうは大きな声で笑う。
「どうなってるんですかこれ」
とそらが言う。
「ふぅあははははははっはぁはぁ」
と息が絶えたえになるぐらいに笑っている。
「なにがどうなってこんなことになってるんですか」
「ぅふっはっはっぅ」
「みうさまのしわざですよね?」
「いえす」
「ぜんかいとおなじことがおきないようにせきゅりてぃーをかためていたとおもっていたんですが?やぶれるはずがないんですが」
「できたんだもん」
「できたんだもん、ではないんですよ」
「やぶれたんだもん」
「やろうとしなければできないはずですが?」
「だってだって、ほら、セキュリティーってさ、破るためにあるんだし」
「やぶるためではなく、まもるためにあるんですが?」
「もとより破られないならセキュリティーって必要ないじゃん?」
「しかも、ふだんのじょうたいでとっぱされるのではなく、いちばんきをつけているすりーぷもーどじにとっぱしてますよね?」
「イエス」
「なんなんですか」
「天才でーす」
「……とっとと直してください」




