色のないキャンパス
過去編?に属するかな?
ハロウィンの後の話。
夜中の3時
「っはぁ」
とみうは飛び起きる。
みうの隣にはれむがスリープモードになっている。
「っ、はぁはぁはぁ」
「大丈夫ですか?」
「あれ?そらはスリープモードなってないの?」
と少し皮肉ったような、煽るような声色でみうが言う。
「そろそろかと思ったので」
とそらが淡々と返すとみうは
「あっそ」
と、少しイラッとしたような口調で返す。
「散歩でもしてきたらどうですか?」
「ん、そうする」
___________
「ん〜涼しいぃ〜」
秋に入り、まだ暑さを残しているが夜風は涼しく、風がみうの頬を撫でる。
スズムシやコオロギの鳴き声が聞こえる。
「落ち着きましたか?」
とみうのつけているチョーカーからそらが聞く。
みうは常にそらと通信できる何かしらの媒介を持ち歩いている。
今日の場合、チョーカーをつけている。
「うん、落ち着いた、当たってごめんね」
「よくあることです」
「よくあることかぁ」
とみうが申し訳なさそうな声色で言う。
「…珍しく弱ってますね」
「うーん、そーかも、やっぱ、色々疲れちゃって」
「外出したからですか?」
「そーかもね、思ってた以上に人が多くってさぁ」
「コスプレをして調子に乗って出かけたみう様の自業自得です」
「うっ」
「落ち着いたならそろそろ中に戻ってください、風邪ひきますよ」
「ん〜、わかってる」
「…わかってると言いながら全くもって戻る気配がなのですが」
「…」
「黙らないでください」
「だって、だって、布団、暑いんだもん」
「知ってます、だから代わりにあいつがいるんでしょう」
「…そらって頑なにれむのこと呼ばないよね」
「…」
「黙ちゃった」
「そろそろ部屋に帰ってください」
「はぁーいわかった」
最初の方のみうは情緒不安定です。




