広い空で一人
何気ない日、両親が帰ってこないことにみうが、慣れてきた頃だった。
ピンポーンとチャイムがなるが、全くもって反応しないみうに、そらが
「みう様、チャイムが押されました」
「…」
「チャイムが押されました」
「ん?」
「チャイムが押されました」
と3回言ったところで、やっとみうが反応する。
が、反応はしたものの、チャイムに応じない、みう。
「出ないのですか」
と、そらが問いかけると、
「少なくとも、私、宅配を頼んでいない、それに、基本、配達の時は、置き配指定にしてる」
「…警察の格好をしていますが、いいのですか」
「……は?」
数秒の間が空き、みうは、信じられないことを聞いたような顔をする。
「どう言うこと?なんで警察が」
と言いながら、玄関に足を向ける、みう。
特に思い当たることがないので、不思議に思いながら、玄関を開ける。
最近は、外に出ずにいたせいか、外が、とても、明るく、明るくて、痛い、とみうは感じた。
「桜井心猫さんですか?警察のものです」
と二人組の若い男女が、名乗る。
「落ち着いて聞いてください、ご両親がお亡くなりになられました」
と、男が心配そうな表情で言う。
みうは、正直、実感が湧かなかった。
特に、両親に対して、思うこともなかった。
一時期は、なんで一緒にいてくれないの?、だとか、なんで私を見てくれないのだろう、と思った頃もあった。
ただ、吹っ切れてしまっていると言うのか、興味が失せたと言うのか。
ただ、ただ、話を聞いていても、別世界の絵物語でも、聞かされているような、そんな感じ。
みうはその後のことは、途切れ途切れにしか、覚えていない。
葬式があったけど、行かなくて、両親の親族はどちらもいなかったので、会社の人だけの葬式をした、らしい。
そらから聞いたところだと、たくさんの人が来たらしい。
部下には慕われていたのだろうか。
両親は、どちらも、孤児だったらしい、だから、親族がいなかった。
楽だなぁ、としか、みうは感じなかった。
両親の財産にたかる虫がいないのは楽だなぁ、と、しか、思えなかった。
葬式を終えてからは早かった。
すぐに、郊外に新居をたてた、両親がいない間に独立のためにそこそこの額を稼いでいたのと、遺された遺産で、大きな家を建てた。
広すぎで、自分がちっぽけに思えた。
文章が見にくいなぁ、と思い、文字と文字の間、空けました、他のやつも、修正します!
みうの家は、海外の金持ちの家、みたいな感じです!一応、交通の便はいいけど、人があまりいない場所って感じです!(そんな場所、あるわけないんですけど、まあ、ファンタジーなので)




