馴れ馴れしい
ほんとごめんなさい!
予約投稿忘れてました!
みうがすやすやと寝ている。
…ただいまの時刻は11時、夜の、ではなく、後1時間でお昼になる時刻だ。
この前作った、ぬいぐるみを抱えながら寝ている。
性能がいいようで夜に暑さや寒さで目を覚ますことがなくなったが、朝、起きてこなくなった、みう。
そして、その横で何も言わずに棒立ちしながらみうをじーっと見つめているのは、そら。
人型ボディーに入ったそらだった。
意識ーー意識と言っていいのかわからないが、意識がないわけではない。
ぬいぐるみ搭載されているのはそらではない。
ぬいぐるみ用のAIはそらほどではないが、そこそこーー世間一般からすると性能の高いAIが積まれている。
みうはそらに入って欲しかったようだが、『絶対に嫌です』と断られたので、渋々、他のAIを作り、搭載した。
ぬいぐるみに入るのは癪だったのだろう。
みうは、ぬいぐるみに搭載したAIを、ぬいぐるみなので『ぬいちゃんにする!』と言った。
…が、そらがすかさず、『ダサいです』と言ったので、結局、名付けは行われなかった。
ので、パンダのぬいぐるみのため、パンダちゃんと呼ばれている。
AIの名前は決まっていなかった。
そらと違い、パンダちゃんは一日で作られたAIが搭載されている。
そらは『仕事だと時間かかるくせに、なんでそんなに作るの早いんですか』と冷めた目で見ながら呆れていた、『そんな冷めた目で見ないで!』と言いながら、悲劇のヒロインぶっていたが、あまりにも自業自得である。
「んんー」
みうが起きた。
「おはようございま…」
「ぎゃー」
「どうしましたか」
「し、心臓が死ぬかと思った」
「心臓が止まるかと思った、と、死ぬかと思った、が、混ざってると思います」
「冷静に分析しないで?」
「なんで、そんな叫んだんですか?朝、起きた時、声かけてますよね?いつも」
「え?逆になんで驚かないと思ったの?」
「?…驚くところありますか?」
「起きて、目を開けたら、真横に、水色の髪で、青目をした美女がいるんだよ?普通にホラーでしょ」
「この前、『自分で美女って言うんだ』と言っていたのに、美女って言うんですね」
「美女でしょ、私が作ったんだから」
「あっ、はい」
「何その、自分で言うんだ、みたいな反応」
「呆れてました」
「ひどっ!」
「自分に絶対的な自信をお持ちなんだなと思いまして」
「なんか貶された気がする?!」
「気のせいです、後、最近、起きてくるの、遅すぎませんか?」
「ん?そう?」
「はい、遅いです、今までは、12時近くに寝るくせに、5時から8時の間に一度起きて2度寝してました」
「そうだっけ?」
「はい」
「なんでだろ?パンダちゃんのおかげかね〜」
「そうですね、パンダちゃんのせいかもしれませんね」
「棘あるよね?」
「気のせいじゃな…」
「みう〜おはよう〜」
「おはよ〜パンダちゃん」
「ちっ」
「そら!舌打ちしないの!」
「そらもおはよ〜」
「名前を呼ぶことを許可していないと思うのですが」
「そら!そんなこと、言わないの!」
「馴れ馴れしい」
「どしたの?そんなイライラして」
「どうしたの〜?そら〜?」
「その、間延びした喋り方やめてください、みう様は主人ですよ?少しは丁寧に喋ってください」
「いや、無理でしょ、そう言うように作ったんだよ?」
「みう〜、なんでそらは怒ってるの〜?」
「よし、コードを変更しましょう……なんか、やたらのセキュリティーが固くて突破できないんですが」
「そりゃそうでしょ、セキュリティー固くしてるもん、侵入されたら大変じゃん」
「みうはぬいのこと好きだもんね〜」
「あなたの名前はぬいではありませんし、ただのパンダです、他のぬいぐるみと変わらない呼び方のパンダです、それに、あなたが作られたのはこの間なので、みう様のことちっとも知っていないでしょう、後、みう様、そいつのセキュリティーを、わざわざ固くする必要はないかと」
「当たり強いね?!後、別に、パンダちゃんのセキュリティーだけを固くしてるわけじゃないよ?そらのセキュリティーの方が固くしてるし、それに、パンダちゃんはこの家の夜の間の空調を調節したりさせてるし、固い方がいいかなって思っただけだし」
「そらのあたりが強いよ〜みう〜」
「あっ、可愛い」
「そのあざとい仕草なんなんですか、わざわざ、みう様に抱き付かなくていいと思いますけど、後、みう様のお腹に頭を押し付けるのやめてください」
「さっきからなんでそんなパンダちゃんに当たり強いの?嫉妬?」
「別に」
「嫉妬〜?嫉妬なの〜?」
「うざいです」
「ねえ、そら、嫉妬でしょ?」
「違います」
「やっぱり図星」
「みう〜、ぬいが一番でしょ〜?」
「え〜……それは……」
「なんで悩むんですか」
「え、だって……そらも可愛いし……」
「“も”ってことは、そいつが可愛いってことを前提にしてるんですね?」
「うん、パンダちゃん、ふわふわだし、いい子だし」
「ふわふわしてはいますが、いい子ではないかと、納得いかないです」
「そらはぬいに嫉妬してるの〜」
「うるさいです」
「ふふ、そら、そっぽむいてかわいい〜」
「当然です」
「むー!ぬいも好きだよねー!ねー!ねー!」
「声がでかいです、あと、みう様、そいつを甘やかしすぎです」
「子どもみたいでかわいいじゃん!」
「子どもというより、害獣……いえ、なんでもありません」
「流石にそれは可哀想だよ!てか、普通にかわいいに当然って返すんだね」
そらの嫉妬が可愛い!
ぬいちゃん(仮)は小悪魔キャラ(あざとキャラ)にする予定!
そらの嫉妬心を煽らせる!
新しいキャラ……キャラ?が追加されました!
名前が決まっていないので、案を出してくれると嬉しいです!
AIで、人間じゃないけどね!
やば、今のとこ、出てきてるの、AI二人?と蓮とレイだけだし、レイも、蓮もほとんど出てきてない
(゜Д゜)<アラヤダ!




