私だけの
みうの過去編 前編の続きです。
メンタルが死ぬ。
「できたっ」
と私が呟くと反応するように、
「初めましてご主人様」
と返ってくる。
まだ、ぎこちないし、冷たい声だ。
他のAIとあまり変わらないだろう。
でも、“私だけの”AIだ。
誰かに、期待するのは疲れてしまったから。
そらは私の努力次第で成長させられる。
自分自身次第。
信じていいのは、自分だけだから。
そらは、私の理想の家族。
軽口を叩けて、私のことを“理解”してくれて、大切にしてくれる。
絶対に裏切らない。
まだ、そこまで進化させられないけど、いつか、いつか、“人間”みたいに“不完全“になったら。
そうなったらいいなっていう、私の身勝手な願いで生まれた。
「そら、君の名前はそらだ」
どこまでも広い空みたいに、全てを見ている空のように、そう言う存在になってくれるように。
思った以上に短かった。
あと、書く時間がなかったから、最後まで書けなかったので、中編になりました!
後編もあります。
とりあえず、両親が亡くなって、その後のみうの暮らし、みたいなところまでだと思います。




