家電の通知音、親切便利?余計なお世話?
電子レンジのアラームは嫌いです。
洗濯機のお知らせ音は、好きというか助かる!
今やアラーム天国というか、通知音てやつが身の回りに溢れかえっているなって思う。
アラームと言えば昔はめざまし時計くらいだったけど、今はスマホやIT機器、家電、電車に車に住宅設備etc数限りなくどれもこれもが、親切にお知らせをしてくれる。
そんな通知の恩恵に預かり、助かってる事が身の回りには一杯。
猛暑のこの夏に凄くそれを感じたのは、冷蔵庫。
扉を開けて1分経つと「ぴぴっ♪」とアラーム音が鳴るようになっている。
夏の間は特に冷やさなきゃいけないもんが多くて、開閉の回数もどうしても増し増しになり冷蔵庫はフル稼働。
高騰する電気代、食材の傷みも気になる。ゆえに開閉回数と時間を出来る限り短くいかに手早く必要なものを出し入れして、冷気を無駄に逃がさないようにするか。
一日に何度開け閉めしていたんだろう?数えたこともないが、毎度そんなことを頭の隅に置きながら、少し焦るような気持ちで扉を開閉していた。
一応、扉の前ではあれとこれと、と目算を立てて開けはする。
でも実際扉を開けてみると、あっこれも要るんだった!あれっこんなの残ってた!ああ、これもはやく食べてしまわなきゃ!なーんて具合で、ガサゴソやってると思いのほか手間取ってしまう。
冷え冷えだった庫内の冷気がどんどん流れ出していき、入れ違いにどんより温まってるキッチンの空気がそこへと侵入していく。
すると「ぴぴっ♪」と細やか軽やかな音で「1分経過しましたよ♪」ってお知らせしてくれる。
「ああ、もうそんなに経ちましたか!いけないいけない、はい、もう閉めます!」って気持ちになるのだ。
ときたま、閉めたつもりが閉め切れてなかった、そんな不測の事態にも「ぴぴっ♪」(開いてますよー)って知らせてくれる。
そんな時はアラーム音の優しい「ぴぴっ♪」て音が、天使の呼びかけにも似た響きでまったく有難いなって感じるのだ。
パタン、と閉めてなんだかホッとする。
洗濯機の通知音も、助かるお知らせ音の一つ。
「お洗濯終わりましたよー!」って優しい音楽を奏でて遠くに居ても知らせてくれる。
音の運びが「おせんたくがおーわりましたよ♪」にピッタリ合う気がするんだけど、気のせいかな?
大概朝の忙しい時間に掃除機掛けてたり料理してたりの同時進行で回してるから、ちょっとポップな楽しいメロディでしっかりお知らせしてくれるのが有難い。
電子レンジにも通知音があれこれある。
最近、使い慣れたレンジが不調になって別のやつと入れ替えたのだが、こやつがちょっと引っ掛かっている。余分な機能が色々ついてる割に一番肝心な温め機能の使い勝手があまりよろしくないのである。使い慣れないせいもあるけど。
もちろん、温め終了時には普通に「ぴー♪」とお知らせしてくれる。でも。問題はそれらじゃない。
温めタスクがおわって、そのまま庫内から出さずに少し経つと「温め終わってますよー!」っていうアラームがピーピーピ―ピー鳴るのだが、これが気になる。
一般的な機能だろうけど、自分にはなんだか至極 癇に障るというか余り嬉しく思えない事が多いのだ。そういえば前のには、この機能は無かったな。
キッチン内で他の作業をてんてこしながらやってて、あれやってこれやってこっちがおわったらつぎはこれ!的に右手と左手が同時に別々の作業をしてたりする。
電子レンジ内の食材も勿論、使うつもりでいる。ただ、手順てやつがあるからまだ扉を開けないでいるだけなのだ。
そこに「ピーピー!!」「ピーピーピー!!」
ほら、終わってるよ!まだ入ってるよ!と謂わんばかりにアラームが幾度も鳴り続けるから、忘れてんの?ホラはやく出せ早く!って、なんだか急かされてる気がしてきちゃうのだ。
こちとらフルタイム仕事して帰宅早々一息つく間もなく、なんなら床に買い物袋も置いたままエプロンつけて一気にあれもこれもと焦り焦り、わしゃわしゃと動いている。
そんな所へそう脇から畳みかけてくるもんだから、ついつい「わかっとるわ!(〇〇ボケナス!!)」って電子レンジにブチ切れ悪態、なんてことも(たまーに)。
レンジ君にしてみたらそんな気は微塵も無いのはわかり切ってるんだけども、ついね(笑)。
冷蔵庫の「1分経過!」「閉まってませんよー♪」はめっちゃありがたい。
洗濯機の「終わったよー!」は親切で優しく聴こえる。
他方、電子レンジの出し忘れ防止音は「ホラ忘れてんの?早く出して!」って煽られてるみたいに感じ「余計なお世話」って思ってしまう。
でも、前のレンジでは結構出し忘れもあったから、時と場合により役立ってることも、まあ あるにはあるんだけど。
たださ、忙しい時に、わかってんのに、更に追い打ち的に急かされる感覚を味わわされるのが、すごい嫌なのよね。
書き出してみて。我ながら勝手なもんだなと、ちょっと笑う。