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魎魑魑魅魍魍魅  作者: はりまる
8/29

8話

どうやら野営していたら捕まったみたいだ。手と足が何かで結ばれて、目と口も塞がれている。


何故だ?透視をしてみる。


何か座っている人がいる。身体つきからして女か…ラッキー…でもないか。


モゾモゾ動いて音を出してみる。


座っている人は動かない。どうやら眠っているのか気づかないのか。


音を聞くに誰かがいるとも思えない。


反響音があることからどこかの中ではあると思う。地面は冷たい。


手首を締めているものを火魔法を使い、炙っていく。


少し焦げる匂いがする。透視しながら様子を伺う。


ふらっと座っている女性?が動く。


火を消し、再び寝たふりをする。


どうやらジャーギング現象だったみたいだ。再び火を使い炙る。


手首が少し熱いが我慢する。


プスっと切れ、手が自由に動く。目と口を塞ぐものを外す。


周りを見るとどうやらどこかの倉庫のようだ。


足首を縛っている縄を解く。


静かに立ち上がりながら注意して辺りを見回す。


どうやら今は朝になる前、おそらく4時くらいだろう。外が少し明るくなりかけている。


荷物を見つけ、回収。扉を探す。


どうやら座っている女性が見ている方向の扉が入り口であり、出口なようだ。


他の荷物があるのか隠れようと思えば隠れるのだろうが、他の仲間が帰ってくるかもしれない。こういう時はさっさと帰

るに限る。


足音を殺しながら扉の方へ向かう。


そろ〜り、そろ〜り。


「う〜ん」


その声にハッとする。ゆっくり振り返ってしまう…。


どうやら、寝言のようだ。


振り向き直し、扉に手をかけようとすると


ガタガタ!と小刻みに揺れる。


あ、終わった。目を閉じ、座り込むが…特に何もない。


エイト(ふぅ…)


扉に手をかける。どうやら横に引く扉なようで、開けようとする。


せーの!


「何をしてるの?」肩に何かが乗っている。


目の前が真っ暗になった。


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