無欲な博士と発電装置
自作発言以外のすべてを許可します!
配信する際に一声頂けるとありがたいです!(見に行くので!)
配役:不問4(暴力表現あり 苦手な方はトラブルを避ける努力をしてください)
博士:天才ポンコツ博士 自信過剰だが助手には逆立ちしても勝てない
助手:口には出さないが博士を尊敬している ホントだよ
キャスター:口も手も出る天才
キャビン:色々規格外だが頭は残念
博士:
助手:
キャスター:
キャビン
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博士 「ふむ、研究自体は成功したし、電気会社との契約を解消しても良さそうだな。」
博士 「これで電気代が浮くから家計も助かるってワケよ。するってぇと電気代の分くらいは無駄遣いしても助手君に怒られることは無くなるわけだ、ガハハ」
助手 「なんか言いましたか?」
博士 「おぉ、来てたか。いやー凄い発明をしたんだよぉ〜。 褒めていいよ。」
助手 「犬の自動給餌器と羽のない扇風機はもう発明されてますよ。」
博士 「なに!?先を越されたか……あぁ違う違う。その発明品には遠く及ばないが何もしなくても発電できる装置を開発したんだよ。」
助手 「あなたともあろうお方が都市伝説を真に受けるなんて……悲しくなりますよ……」
博士 「本当だよ!?実演してみせよう。」
博士 「配線はこう……係数に7を代入するから……」
助手 「……」
博士「ネギは猫に食わすだろ……」
助手 「ダメです!!!!」
博士 「よし、ちゃんと聞いてるね。」
助手 「帰りますよ」
博士 「冗談ですごめんなさい。」
博士 「よし出来た。動かすよ。」
助手 「えぇ……本当に出来てる……なんで……」
博士 「思ってたリアクションと違うな?」
助手 「天才だとは思ってましたがまさかここまでとは……むしろなんで自動給餌器知らないんですか?」
博士 「作る必要性に迫られなかったからだ。てなわけで家計を圧迫していた電気代はこれから先払わなくて良くなったからパズガルに課金できる額も増えるわけよ。」
助手 「原動力がそれならあなたとの向き合い方を考えます。」
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キャスター(以下星) 「でだ」
キャビン(以下瓶) 「はい」
星 「太客の研究所が解約したもんだから引っ越しでもしたかと思ったらそんな気配は無い。家を覗いたら照明はついてるしで電気は使ってる。」
瓶 「そっすね。自家発電装置でも開発したんですかね。」
星 「お前はバカなのに言いたいことは先回りできるのな。」
瓶 「えへへぇ……褒められました。しかし、そんな装置があったとして、それを使うエネルギーは別で必要ですよね?」
星 「問題はそこだ。これは想像なんだが、おそらく博士は永ky……」
瓶 「永久機関をつくったと言いたいんですね!」
星 「お前もしかして''視た''な?」
瓶 「出来心だったんですごめんなさい!先輩のノートが机の上に置いてあったので……」
星 「中身は見てないだろうな?」
瓶 「見てないですよ!自分の罵詈雑言が書かれたノートなんて見たら気が滅入りますよ〜……あ゜」
星 「どうやって死にてぇ?」
瓶 「巨大なドーナッツに押しつぶされて死ねたらいいなぁ……」
星 「用意してやるから目隠ししとけ。」
瓶「プレス機をドーナッツと言い張るのは無理があると思あばばばばばばばばばばばばばば」
星「閑話休題。」
瓶 「なら関節をキめ続けないでもろて」
(星、解かない。)
星 「その装置は我社にとってとても都合が悪いものだ。なぜだかわかるか?」
瓶 「はいぃ〜現状寡占状態の電気インフラが博士に取って代わられる恐れがあるってことですよね?」
星 「そうだ。電気は生み出せば生み出すだけいい訳では無い。需要に対して供給は同じ量を発電せねばならない。」
星 「しかし、博士の発明が普及してしまうと本来の必要量がわからなくなる。万が一その装置が一斉に壊れた場合、対応するのはおそらく我社だが、一斉に供給するとなると負荷がかかりすぎる。」
瓶 「コンデンサーも発明してもらいましょう。」
星 「それは名案だな。そして私たちの仕事は無くなりクビだ。」
瓶 「それは困ります……私まだ奨学金返しきってないので……」
星 「まぁ、最後こそ私たちの都合ではあるがそれはそれだ。てなわけでとりあえず調査だ。」
瓶 「あんぱんと牛乳買ってきますね!」
星 「張り込むわけないだろバカ。電気使ってるのに我が社を利用してないのは何故か聞けば済む話だろう。」
瓶「万が一ですよ?その博士は正直に答えようとしても何らかの都合で話せなかったら?」
星 「というと?」
瓶 「すっごく天然な博士が助手を雇ってるとすると、その助手さんはすごく真面目だと考えられます。朝から晩まで世話をするとなると夜は遅くまでいるでしょう。そして博士のために夜食のおにぎりを握るんです。そして我々が仕事を終えてそこに向かい、助手さんが応対します。すると「セールスですか?面倒なので帰ってください。」と言うわけです。そのタイミングで博士が登場。助手さんは我々に良い印象を持ってない訳ですから、指をさして「この人達のことは家にあげてはいけません」と注意するわけですよ。そして我々の目論見は失敗するんです。」
星 「そんな馬鹿なことあるか。とっとと行くぞ。」
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助手 「セールスですか?面倒なので帰ってください。」
星 「待ってください。我々は仕組みを知りたいだけなのです。」
助手 「例えばとても効率のいい自転車発電の方法を生み出したと言ったら信じてくれるんですか?」
星 「それは……正直疑ってしまいます。」
助手 「つまりあなた達はここで説明しても実物を見るまで帰らない。ここの博士は天才ですから、博士にとっては見る価値がなくてもあなた達には価値のあるものもあるでしょう。それを悪用しようとして問題が起きる。それが面倒なのです。」
星 「過去にそういった経験がおありで?」
助手 「朝ごはんに食べたパンの枚数よりは多いと思いますよ。」
博士 「おや、客人かな?家あがる?」
助手 「だめですよ!そうやって超巨大化装置を盗まれて琵琶湖が埋まりそうになったの忘れたんですか?」
博士 「おぉ、そうだった。」
助手 「この方達もそういった輩かは分かりかねますが、警戒するに越したことはありません。家にあげないようにしてください。」
星 「そうですか。夜分に押しかけてしまってすみませんでした。失礼します。」
瓶 「一つだけ質問いいですか?」
助手 「一つだけですよ。」
瓶 「我々が来るまで何をなさってましたか?」
助手 「博士の夜食のおにぎりを握ってました。もういいですか?」
瓶 「えぇ、ありがとうございます。」
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星 「なぁ」
瓶 「なんですか?」
星 「お前の超能力はサイコメトリーだけだよな?」
瓶 「はい!未来予知なんて出来たら今頃競馬で稼いでますよ!」
星 「考えても仕方ないがイライラするな…もうお前が言ったからそうなったことにしていいか?」
瓶 「いいですけどなんでですか?」
星 「(無言の腹パン)」
瓶 「痛い!でも当たると思わないじゃないですか!!」
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助手 「あの人たちはトワエナジー株式会社の制服を着ていました。恐らくですが、博士の発明に気がついたのでしょう。」
博士 「ふむ。何事もなければいいんだが。」
助手 「一応防犯設備を稼働しましょう。」
博士 「そうだな。いやしかし便利なものを発明したよ。」
助手 「まぁ、それは否定しませんが。作ったあとの管理も出来たら完璧なんですけどね!」
博士 「そのために君を雇っているのだよ。私は過去は振り返らない主義なんだ。タイムマシンで学んだ。」
助手 「待ってください聞いてません。作ったんですか?」
博士 「おうともさ。しかしあまりに電気エネルギーを使うから封印したんだよ。」
助手 「今自分が仰った事の重大さがわかってますか?」
博士 「わかっているさ。タイムマシンなど人の理を超えすぎている。」
助手 「そこじゃな……それもそうだけど!タイムマシンがいつでも使える条件が揃っちゃったんですよ!」
博士 「あ゜。 もう電気代2千万円はいやだ…」
助手 「さては1回使いましたね?この際咎めはしませんが。」
博士 「このトンデモコンデンサーもバレてしまったらいよいよもって私はやばいわけだね。」
助手 「爆弾処理班が匙を投げるタイプの爆弾を次々投下するのはやめてください。」
博士 「まぁ、こんな僻地に来てまで盗みを働く輩なぞおらんだろ。」
助手 「そうあって欲しいですね!バカ博士!」
博士 「バカとはなにか!私は天才だぞ!」
助手 「否定できないけど!あえて言いますね!バーーーーーカ!!!!」
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星 「盗聴器を仕掛けておいてなんだが、とても後悔してるよ。」
瓶 「どうかしたんですか?」
星 「世界中を混乱に巻き込めるタイプの発明品があることがわかった。しかも複数。」
瓶 「革命の時は来た。」
星 「どんなに革命が起きようとお前は私の腹パンを喰らえば痛い。暴力はこの世界の真理なんだ。」
瓶 「ひぇ……」
星 「だから手っ取り早く利用させてもらおう。」
瓶 「と、いうと?」
星 「設計図を盗み出して、我が社がお客さんに提供するんだ。そしたら丸く収まる。」
瓶 「仕事も安泰ですね!ボーナスで何買おうかなぁ。」
星 「取らぬ狸の皮算用も大概にしておけ。しかし、問題はどう盗み出すかだが。」
瓶 「夜中に侵入するなら、恐らく隠し通路があるはずです。」
星 「ほう、それで」
瓶 「そこから入って研究室を探せば机の上にでも置いてあるんじゃないですかね?」
星 「冴えてたのは最初だけか。まぁ、あの博士のことだ。隠し通路は用意しているだろう。」
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星 「なぁ」
瓶 「はい」
星 「なんで机の上に設計図があるってわかったんだ?」
瓶 「あの……その……」
星 「殴らない」
瓶 「博士の家に行った時に通路の張り紙に「設計図はちゃんと管理すること」って書いてあったんです。」
星 「それで?」
瓶 「ものぐさな人って常に目につくところに大事なものを置くじゃないですか。」
星 「私も頭がいい自信はあったがお前の想像力に遠く及ばないのは情けないよ。ところでなんでそれを私に伝えなかったんだ?」
瓶 「殴らない?」
星 「おう」
瓶 「また当たったらやだなって……」
星 「ふん!(ローキック)」
瓶 「蹴るのは違くないですか!?」
助手 「誰ですか?」
星 「しまった!早くここから出るぞ!」
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助手 「なんか言うことは?」
博士 「天才の 天才が故の 過ちは 天才でもって 解決いたす(575)」
助手 「あなたには とてもがっかり しています 給料よこせ 私は辞める(返歌)」
博士 「ごめんなさい何でもするから辞めないでぇぇぇぇえ!私家事はまるっきりなのぉぉぉぉ!」
助手 「私の!忠告を!無視したせいで!こうなったのが!わかってますか!」
博士 「ならタイムマシンを使えばよかろう。」
助手 「でもそれって電気めちゃくちゃ食うんでしょ?」
博士 、コンデンサーを指さす
博士 「何か言うことは?」
助手 「んんんんんんもう!!!!さっさと使って解決しますよ!」
博士 「よしきた!久々だからちゃんと動くといいが」
助手 「嫌なこと言わないで下さいよ。」
博士 「大丈夫!ひとりがすこーし不幸になるだけだ。」
助手 「た、例えば……?」
博士 「そこまではわからん。」
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星 「えぇ!?宝くじ連番10枚買って外れたんだが!?」
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博士 「着いたようだね。」
助手 「博士〜もうちょっと乗り心地何とかならないんですか〜?なんかきりもみ回転しながら落ちながら登るみたいなの気持ち悪いんですけど……」
博士 「慣れればどうということは無い。」
助手 「慣れるほど使ったんですか!?何に!?事と次第によってはあなたに道徳の授業をしなければなりませんが!」
博士 「まぁ、色々よ。それに助手君。」
助手 「はい」
博士 「倫理観で飯は食えないんだよ。」
助手 「あなたには とてもがっかr」
博士 「ごめんなさいごめんなさい。」
助手 「しかしこの後はどうするんですか?」
博士 「私の設計図に少し細工をする。具体的に言うと係数の辺り。」
助手 「いや、博士。係数は7って自分で仰ってたじゃないですか。」
博士 「覚えてたか。でも大丈夫。係数は全部で105箇所に代入する必要がある。それら全て違う数字なのだよ。」
助手 「うわぁ途方もない……しかしこれなら安心ですね!ちなみに間違えたらどうなるんですか?」
博士 「爆発する。」
助手 「……」
博士 「案ずるな。なるようになる。それに、覚えるのは面倒だから素数を順番に当てはめるだけに調整してある。知っていれば難しいことは無い。」
助手 「それじゃ元の時間に帰りますか。」
博士 「ほいほい」
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星 「代入箇所がクソほどあって面倒だな。まぁ、これだけの数を被らずになんてだいたい素数を当てはめれば解決するだろ。」
瓶 「本当に頭良かったんですね。サイコメトリーで読み取ったことと同じこと言ってます。言われた通りに入力しますね。」
数時間後
星 「終わったな……長かった。」
瓶 「間違いがないかハラハラします。」
星 「最終確認だ。」
瓶 「そんなの要らないですよ〜スイッチぴ!」
星 「おいおいおい……なんか変な動き方してるぞ。」
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博士 「時に助手君。」
助手 「なんですか?」
博士 「1は素数だよね?」
助手 「違いますよ?」
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アナウンサー(瓶役の人)
「ニュースをお伝えします。今朝未明、トワエナジー社の発電プラントで爆発がありました。原因は調査中との事で、警視庁は労働環境は適正であったか、従業員は国の安全基準を満たした営業を心がけていたかなど、詳しいことを調べています。」
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助手 「( ・᷄ὢ・᷅ )」
博士 「(´・ω・`)」
助手 「ドウスルンデスカコレ」
博士 「安心せい取っておきがある。」
助手 「もうこの際だから何出されても驚きませんよ。」
博士 「名付けて、都合ポーションだ。使うと都合が良くなる。」
博士 「ゴクゴクゴクゴク……」
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ナレーター(星役の人)
「なんやかんやあって、博士の発電装置とタイムマシンとその他諸々はどうにかなりました。爆発も奇跡的にけが人ゼロで済み、被害もなんやかんやで0に収まりました。めでたしめでたし。」
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助手 「そういえば都合ポーションは副作用とかないんですか?」
博士 「ないこともないが、我々には関係がない。」
助手 「と、いうと?」
博士 「爆発オチにした上全てを有耶無耶にした作者が演者に冷たい目で見られるだけだろう。」
fin.
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