グラトニーとアルファ
大陸グランテーゼに存在する屋敷にて…
そこにはとある少年と少女が暮らしていた。
「アルファ、ご飯出来たよ?」
そう言って少年に話しかける少女の名前はグラトニー。
グラトニーは青みがかった黒髪に、淡い青色の瞳をしたのが特徴的…あと、ロリ体型。
「うん、分かった」
そうグラトニーに返事をしたのはアルファ。
アルファは青色の髪と瞳を持っている少年だ・・・身長はグラトニーよりわずかに背が高いくらい。
アルファが席につくと、グラトニーは慣れた手付きで料理をテーブルに並べて、アルファの向かい側の席につく。
「・・・。」
「・・・。」
しかし、お互い会話のないまま食事がスタートした。
その理由は至ったて簡単だ。
(なんて言えばいいのかな…)
(なんて言ったら…)
二人共コミュ障なので、なんて話しかけたらいいのかお互いに分からないだけなのだ。
いつもなら殆ど会話しないのだが、今日のグラトニーは少し違った。
「えっと、その…アルファ?」
「…ん、何?」
頬を赤くさせ、そわそわしながら話しかけるグラトニーに、アルファは緊張する。
というのも、グラトニーとアルファはあまり感情を表に出さない。
逆に、今のグラトニーの様な反応をされると、大体何を言いたいのか分かってしまうのだ。
「えっとね、このあと…その、デ、デートに行かない?」
「…うん、良いよ」
そうして、お互いに頬を赤く染めながら今日のデートプランについて話し合ったのだった。
二人はお互い両想いである事を認識してますので…