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私の彼はユーチューバー  作者: 八田ガナ
8/36

私の彼はユーチューバー 5

長い髪をセンター分けにした男が

覗き込むように見ていた。


思わず「えっ」と聞き返す。

阿保な考えで現実逃避していたので、

慌てふためき我に返った。

背もたれから背中を離して、手櫛で髪を整える。


男「この求人票をプリントアウトしたくて」


男はもう一度声を発し、

目の前のパソコン画面を指差した。


私「右下に出力ボタンがありますので、そこを押せばいいですよ」


画面を指差しながら答えると、

男は「ありがとうございます」と丁寧に頭を下げた。


無造作に肩まで伸びた髪が垂れ下がる。

無精髭を生やし、上下グレーのスウェットを着ていた。

この場所に居なくても

ろくに働いていませんと感じ取れたかもしれない。


だが顔立ちは幼く、浮浪者というより大学生のように見えた。


男が出力ボタンを人差し指で押すと

パソコンの上棚に置かれたプリンターが音をたてる。


オフィスチェアーがゴロゴロと威勢良く床を滑り、

男は突然立ち上がった。


「なんでやねん。ほんま腹たつわ」と言いながら。


懐かしい、

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