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私の彼はユーチューバー  作者: 八田ガナ
4/36

私の彼はユーチューバー 1

平日のハローワークはやっぱり異様。


暖房の効いた室内は暖かいというのに

ここはいつ訪れても周りより冷たく感じる。

一ヶ月程しか通っていないけど

一年を通しても景色は変わらないのだろう。


この先も仕事が見つからず

このまま一年通うなんて

考えただけで寒気がする。


客でもない労働者でもない

何者でもない私にかけられる言葉は何もない。


ハローワークと書かれた自動ドアが左右に開くと

ここの人たちは黙って会釈してくれる。

パーマをあてた四十代ぐらいの女性が

受付カウンターに座っていて、

最近はほぼ毎日訪れているため、

顔を合わせるのも恥ずかしい。


すぐに財布からハローワークカードを取り出す。

それを女性へ手渡すと、

「4」と書かれた小さい紙が返ってきた。

今日も朝から混んでいるみたい。

しかも不吉な数字。

この番号は求人票を閲覧する

パソコンの順番待ちの数字だ。


家から一番近いハローワークにはパソコンが少なく、

大抵待たなければいけない。

入り口に置かれた長椅子に腰掛けて待つ。

まだ何もしていないのに

この時間がとても嫌で逃げだしたくなる。


なぜなら

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