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私の彼はユーチューバー  作者: 八田ガナ
3/36

私の彼はユーチューバー プロローグ3

彼の職業に問題があるからだ。


「実は、お付き合いしている人がいて」


父と母へ初めて告げた言葉に、

二人はとてもびっくりしていたけれど、

顔は笑っていた。

特に母は楽しみな様子で、

どこに住まれている人? 年齢は?

などと詳細に聞いてきた。


「ユーチューブやってる人」

この言葉で母も父も黙って動きをとめた。


ようやく定年を迎えて、

ようやく国から許された僅かな年金を頼りに暮らす父。

食品会社に勤めていた父が毎月汗水垂らして得ていたお金より、

ツボッチは稼いでいると思う。


でも答えはノーだった。しかも、断固拒絶のノーだ。

だからといってツボッチの仕事を見せたところで

答えは何も変わらないだろう。

それどころか火に油を注ぐ結果になると思う。

彼の仕事はゲームをしながら、

ふざけて大阪弁で喋っているようにしか見えないのだから。


実際は全く違うのに。


彼がいかに真面目で仕事熱心か。

いくら説明したって分かってはくれないだろう。

周りにいる友達にだって分かってもらえないのだから。

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