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6話 いきなりの大ピンチ

もう評価して下さった方が…感動にむせび泣いております…。゜(´⊃ω⊂`)゜。


倒れてから3日、やっと両親から歩き回る許可が出た。ちょっと心配し過ぎだと思う。


3日間もマリーから文字の読み方を教わったおかげで、ちょっとした小説程度なら読めるようにまでなった。でも、ずっとベッドの上だったせいで紙とペンが使えなかったから、書くのはまだなんだよね。


魔導書まで後少し、この調子で頑張って行こう!


でもその前に、ずっとベッドにいた訳だし体を動かしたいから庭にでも出て来ようかな。



~~~~~



さて、私は今お母様の部屋に向かっています。どうしてこうなった…庭に出て気分転換したかっただけなのに…。


まあ何があったかというと、


庭に出たいから近くにいたメイドさんに許可をとる

メイドさんからお母様に報告がいく

お母様に呼びつけられる


うん。最後が分からん。なんでよ。


今日こそマリーがいれば…!私がベッドにいる間ずっと付き添っていたから、今日は家に帰ってるんだって。マリーって住み込みじゃなかったのね。家族とかいるのかな?


ってそうじゃない。今は自分の事で手一杯なの。


我がフォーサイス侯爵家の当主、トラヴィス・フォーサイスには妻が2人いる。正妻のエレアノールと側室のマルティナだ。2人とも当主にとても愛されている。


そしてさらに、それぞれとの間に2人ずつ子供がいる。エレアノールには14歳の長男のパトリックと4歳の私、マルティナとの間には10歳の次男のエドワードと8歳の三男のカーティス。私は、末娘かつ唯一の女の子だから、両親にマルティナさんにも可愛がられてる。


こんな感じな家族なんだけど。次期侯爵である長男を正妻が産み、かつ正妻は当主に溺愛されている。つまり、家族の中で1番の発言権を持つのは侯爵本人ではなく、エレアノール、つまり私のお母様なのだ。


結局何が言いたいかって言うと、お母様に言われたら逆らえないってこと。私達家族は特にね。まあお母様は優しい方だから、無理難題とか言わないからいいんだけど。


部屋の前に着いてしまった…。さてさて、話でもあるのかな?呼んでるって言われただけだから分かんないんだよね。


メイドさんが中から開けてくれた扉から入り、声をかける。


「お母様、アレクサンドラです。」


「あら、いらっしゃい。」


「呼んでいると聞いたので。」


「そうそう、もう身体は大丈夫なの?あれから3日しか経ってないのに歩き回るって言うんだもの、心配で。」


「大丈夫ですよ、お母様。大人しくしていましたから。」


「そう、それならいいのだけど…。」


ん?お母様が難しい顔で考え込んでいる。まさか、もっと部屋で安静にしてろって言うの!?それは無理!


「お母様?私はもう元気ですので心配しないで下さい。」


「そうではなくてね…。」


お母様が言い淀んでいる。やっぱり部屋から出してもらえないの?


「……あのね、アレクサンドラ。倒れた時、何かあったのかしら?」


「えっ?」


「突然倒れるなんて変じゃない?私はお医者様では無いからよくは知らないのだけど…。それに――あなた話し方、変わったでしょう?」


「……。」


やばいやばい…これはバレてるのか?何とかして誤魔化さなきゃっ!確かに4歳にしては流暢に敬語使ってたよな、私。だってこの世界での4年分の記憶はあるけど、流石にかわいい喋り方にはちょっと抵抗があってさ。


いやでも前世とかは、相当発想力豊かじゃないと思いつかないし…でもお母様なら気付いてもおかしくないかも??


いやいや、それは良いとして…どう返事をしたものか…?いきなりの大ピンチだよっ!頑張って頭を捻るんだ、私!


「……お母様、私目が覚めた後思ったんです。私が倒れたのは、きっと神様が悪い子の私に罰を当てたんじゃないかって。だから、これからは出来るだけいい子でいようって。その為にお母様をお手本に頑張ってみたんですけど…ダメでしたか?」


うぅ…我ながら苦しい言い訳だ…。でも咄嗟に思いついたのこれだけだったんだから仕方ないでしょ!さあ、お母様の反応は…ゴクリ…


「アレクサンドラ…そんな事を考えて…」


一瞬呆けた顔をして…泣き出しそう!?なんか感動させてしまった…?


「あなたは何も悪くないのよ?だから神様だってバツをお与えになるはずがないのよ。でも、あなたの心掛けは貴族の令嬢として素晴らしいわ。」


「は、はあ。」


「あら、じゃあきっと家庭教師を頼んだのもそういう事なのね!あなたが立派な令嬢へと成長しようとしてるのですもの、もちろん用意するわね!」


「ありがとうございます、お母様っ!」


そのままにこにこしてるお母様と少し話した後、部屋に戻ってきた私はベッドに倒れ込む。


終わったぁー!何とか誤魔化せたって言っていいのかな?物凄い勘違いされた気もするけど。これって後から困ったりしない?ちょっと心配だけど、まあ子供の戯言だから問題ないはず。


これから先、大丈夫かなぁ……

ちょっと無理矢理感がありますが、家族構成についての説明を挟んでみました。正妻、側室、子供達も含めてみんな仲良し理想の家族です。ただ、アレクサンドラをみんなで甘やかしすぎる事だけが問題ですかね?


それにしてもいきなりの危機的状況。ぶっこみ過ぎたかな?本当はこんなシーン入れるつもり無かったんですけど…。家族構成の説明入れたら、何となくこうなってしまいました。


まあ、それもこれも無計画で始めたせいなんですけどww書いている私にも細かい展開は読めないので、書いてて楽しいんです♪皆様にも楽しんで頂けるよう、これからも頑張って行きます!

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