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ウイルスは人と一緒になりたい

作者: 短編皇子

※キチガイです。

『モゾモゾ、ふわぁ、しゅぅぅぅん』

 僕はウイルス。

 人に感染するウイルスだ。

 僕は今、感染する相手を探している。

 僕がその人に感染した瞬間、新しい医療技術が出来ない限り対処は不可能なほどの強力なウイルスとなって死ぬまでその人の体を食い荒らす。

 これは、破壊行為ではない。

 求愛行動だ。

 しかし、人の体内には抗体という親衛隊がいる。

 あれを突破するのは困難を極める。

 どうするべきか……?

「あっ」

 僕は良い事を考え付いた。

 人が食べる家畜に入ってしまえば……(笑)。

「やぁ、豚さんこんにちは……今から君の体内を侵蝕するね」

 僕は豚さんの体内に入った。

「ふふふ、これで、人と愛を確かめ合える」

 僕の心は意気揚々としていた。

『ジュワー』

「ん、何か熱いぞ」

 ……たぶん、人が豚さんを焼いているんだ。

 待つ事数時間……。

 俺の周りの豚さんの肉が『ジュワー』と音を立てながら消えて行った。

「ここは、胃の中か。よし本業を開始するか」

 僕は胃から脱出すると、人の体内の奥深くまで進行した。

「よし、やるぞー……ファァァァァァァァァァァァ」

 俺は出せる力を全て出して、同士を作り、広げた。

 最早、僕にたて付くものは無し。

「ははははははははははははははははははは」

 これで、人と一緒に成れる。

「これからずっといっしょだよ」

 僕はボソっと愛の告白をした。


ずいぶん前に書いたものですが、データからサルベージしてきました。

まだ右も左もわからないころの作品なので青狸(猫)の様な温かい目で見守って下さい(笑)。

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