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そんなムシの良い話  作者: フロムディ
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寝床とご飯と探索を


目の前に広がるのは陽の光を燦々と浴びる大森林。眼下に広がる緑林がすごく幻想的に映ってる。

東のほうに目を凝らせば遠くのほうに人の街らしき建物が見える。どうやらこの森林は街に割と近いようだ。

西に目を凝らせば雲をも突き抜ける雄大な山脈。尾根の近くにはでっかい鳥っぽい、いや竜っぽいナニカが飛んでいる。あっちは絶対に近付かないようにしよう。

北の方は森が続いている為なのか森が続いている。そのうちどれくらいなのかは調査してみるか。

南は・・・うん。あるところを境に砂漠かな、あれは。砂漠の奥の方にこんもりした丘っぽいのがあるんだけどその上に黒い何かが佇んでいる・・・

西のでっかい鳥?竜?以上に近づきたくないな。どうみたってあれ蠍でしょう・・・。でかすぎないか?


ほぇ~・・・こんな凄いとこだったんだなぁここ。・・・おっと、お日様が落ちる前にねぐらを確保しなくては。どっか良い所はないっかな~?


・・・お?岩山があるな。あの辺なんか良いんじゃないかな?よし、行ってみよう。




近付いてみると洞窟を発見しました。これは重宝!ご都合主義万歳!!あそこをねぐらとしよう!


と、言っても大体先住民の方がいるのがこういった所のセオリーですよね。


慎重に洞窟の中を探索してみる。・・・そこそこ深いっすね。特に誰もいないようですね・・・。


ふむ、大丈夫そうかな?生活痕らしきものもなさそうだし。これは当たりを引いたようですな。


となると、寝床用に適当に木とか葉っぱとかを揃えてきますかね。ついでに食料も確保しよう。幸いそういったものには事欠かないしね。


まずは視界確保&寝床用のベッド作りの為に目の前の木々を刈っていきましょうかね。


なんだか今の自分ならこれくらいの木なら伐採できそうな気がするんだよね。いけるかな?っていうのじゃなくて確固たる自信っていうか。まぁとりあえず物は試しってね。じょっきん!


すごく・・・柔らかいです・・・簡単にぶった切っちゃいました。バキバキと音を立てながら倒れていきます。


伐採できた木を持ちやすい大きさに裁断し直し、洞窟の近くに立てかけていく。ちょっと重いので引きずってしまうのはご愛嬌。良い感じに立てかけられたので自慢の角でちょちょいと突っついて穴を空けて木を嵌めこんでいく。・・・おぉ鳥居っぽくなったぞ、ちょっと無骨だけど。枝を剪定し、刈った枝を洞窟の中に運んでいく。大量に積み上げては葉っぱを重ねていき、寝床の完成!!


とりあえずねぐらはこんなもんだな。あとは食料の確保だ。・・・問題の食料の確保だ・・・。


果実とかでいいのかな?肉も用意しなきゃ駄目かな?・・・考えても仕方が無いな。探しに行こう。




辺りを飛び回ること数十分、おいしそうな果実を見つけることはできた。色々な果実を見繕うことは出来たので、ある程度の食糧問題は確保できた・・・と思う。

この身体でも食べる事は出来たし、おいしく感じ取ることは出来た。


ただなぁ・・・いまいち物足りないんだよなぁ。・・・やっぱ肉かな~・・・。精神的には若干気が進まないが肉体的には欲しているし何より今の俺は虫?だ。うん。開き直って探すとしよう。


カメレオンさんは中々美味だったが、探すとなると難しいだろう。なんせあの擬態は見破りづらい。複眼になってすんごく視界が広くなった今の俺でもなかなか見つからない、というか見つけられない。

毎日発見しようとするとなると骨が折れるだろう。と、いう訳で標的変更。比較的見付けやすいワンちゃんを探してみよう。

鹿とか兎とかいればいいんだけど弱肉強食が激しいこの森の中で温厚な草食動物が生存競争を勝ち得ているとは思えない。

いたとしてもそれなりに防衛手段を持っていると思うべきだろう。カメレオンさんでいう擬態みたいなやつとか。

そうこうしてるうちにウルフちゃんをハケーン。ツイテルネワタシ。

とりあえず近くまで寄ってみる。結構な羽音が響くらしく、結構近づいた段階で警戒しだした。

どうしようかね。


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