1/1
第1話
小説家デビュー3年目の僕に、突然やってきた担当編集の変更の連絡。
突然すぎてとても困っている。
デビューしてから今まで担当だった 芦北さんにはとてもお世話になった。
なんとなく……という簡易な理由で作品を投稿しに来た僕に手を差し伸べてくれた 芦北さん、彼女との打ち合わせは毎回楽しかったし、僕の作品について修正箇所は指摘してくれて、その度、作風を崩さない様に配慮してくれた。だから、これからも 芦北さんと作品を書けると思っていた。
けれど突然の担当替えでそれが不可能になった。
そして、新しい担当編集との顔合わせを含めた 芦北さんとの食事会が行われるとの連絡が入った。まぁ、さすがに……
「 芦北さんとの別れが寂しい!」
と言って食事会に行かぬ訳にもいかないので仕方なく向かうことにし、足を運んだ。