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今度こそ終了

銀色に輝く物体

その細かな物体の正体は鏡だった。

元の大きな鏡の場所は、先ほどの爆発で壊れていると思ったが

ただ普通に鏡を取っただけという、いたって、何にもなってない。


「軽く、力が弱かったか」

鏡が割れて、この教室の悪鬼あっきの濃度が薄くなったのか、

タナトスは暗くなりはじめた。

「タナトス、その技あまり使わないでよ」

日下くさかの横でエリスがタナトスに向かって言う。

エリスも元気になり始めていた。

「大丈夫?」

日下が尋ねる

「とりあえず元気」

「よかった」

日下を見ていたエリスはニコッっと微笑ほほえんで

教室を走って、タナトスと並んだ。


「さてと、かいしますか」

タナトスが口元で笑いながら言った。

こわします」

エリスも一緒になって言った。


エリスとタナトスは、鏡の破片漂う空間を挟んで互いに向き合った。

そして、両手を挙げた。

「今度は何をする気なんだ…」

日下はまた爆発が起こるのかと思い、机の影から見守っている。


そのうち、鏡の破片の周りをモノクロの球体が覆う。

そして、球体ごと破片は


消え去った。


「完了」

「…」

エリスとタナトスの元気の違いで、この教室の不思議な現象が

元通りになったことを意味した。

「終わったの?」

あっけなく終了して、恐る恐る机から身を出す。

「えぇ、もう大丈夫です」

「よかった」

そして、エリスとタナトスは、向き合い、微笑んで、そこに倒れた。

「わぁー、大丈夫かー」

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