元凶を見つけろ
「とりあえず、悪鬼の巣食っている場所を探さなきゃ」
「巣食っている場所?」
タナトスの解決の仕方に、あまり意味の分かっていない日下さん。
「っま、要するに、この教室の何かに憑いている悪鬼を探すわけ」
タナトスはは詳しく説明していく
「どうやって?」
疑問を投げまくる日下さん
「まぁ、何か変なところを見つければ良いんだ。
悪鬼が巣食うとこは何かしらの現象が起きるから。
そこから日が経つに連れて、周りの空間をも侵食して
周りもその影響で、変な現象が起きるから」
タナトスの滅多に無い長い発言だった。
「変なところ……」
日下さんは何かを思い出したように、黒板の窓側にある鏡
そこに向かって歩き出した。
タナトスも一緒に歩き出した。
エリスは歩きたくないのか、動いてない。
「多分、これが元凶だと思います」
日下は鏡を指差した。
何の変哲も無い鏡。いや、何かがおかしい。
そう、鏡の前に立つ日下とタナトスの姿が映ってないのだ。
「いつからこれに?」
タナトスは日下に聞いた
「えっと、昨日かおとといのこと。
他の人たちは映ってるのに、僕だけが映って無いんだ。
これをきっかけに、君達の相談所に行く事にしたんだ」
「なるほど。確かにこれが元凶だ。
それで、鏡に悪鬼が憑いて、教室全体が逆になる現象が起きてたのか」
その間のエリスは、立ったままの状態から
立つのが嫌になったのが、その場に座っている。
なし