次の依頼
またいつもの日常へと戻った相談所
しかし、大分暇なだけに、仕事となると疲れ果ててしまうのだ。
「こんにちわ」
日下の学校の騒動を終えて早くも、一周間が経った相談所に
また新しい相談者の声が聞える。
窓口でゆっくりしていたエリスは
「いらっしゃいませー」
元気よく相談者を迎える。
「何でも相談していいんですか?」
お客は心配そうに質問した
「はい。不思議なことなんでもかんでも解決します」
エリスはハキハキと答える。
そのうち、タナトスが部屋の方から出てきた。
「それで相談と言うのは?」
「はい。実は猫がいなくなって早三日間、
帰ってこないんです・・・」
相談事は猫探しのようだった
「それで、その猫ちゃんの特徴とかは」
「えっと、これです」
エリスの質問に対して相談者は写真を見せてくれた。
そこに写っていたのは、全体が薄い黄色の背中に黒い横線のかかった虎のような猫だった。
「結構珍しいですね」
その写真を見ながらエリスは感想を述べた。
後ろからタナトスもその写真を見ている。
「はい。珍しいので近所の人に聞いてみればだいたい見つかるんですが
今回は近所の人に聞いても、見つからないんです」
エリスは写真を置いて
「分かりました。すぐに解決します」
タナトスは相談所を出て行った。
「あの子がそのうち見つけてくるので気長に待ちましょう」
「大丈夫なんですか?」
不安そうな顔をしている相談者
「はい。大丈夫です。お任せください」