とうりゃんせ
掲載日:2026/08/06
とある町にある踏切り。
踏切事故が相次ぎ、その踏切の遮断機は、上がる事がなくなった。
その為、その道を通る人は居なくなった。
ある夜のこと。
一人の男性が、酒を飲んだ帰り道。
その踏切の前に来た。
「しまった、つい昔の癖でこっちに来ちまった」
――カンカンカンカン
「電車行ったら遮断機上がんね〜かなぁ」
電車が近づくにつれて、信号機の音が遠くなる......。
そして、静かにゆっくりと遮断機が上がる。
「お、なんだ上がるんじゃねぇか」
男は、ふらふらと線路内に入って行く。
――翌日
「昨夜あそこの踏切で、また人身事故ですって」
「あの遮断機、もう何年も上がらなくなったのに?」




