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“髪神様“ が俺の家にやって来た!

作者: 七瀬





“髪神様“ が俺の家にやって来た!




俺は二十代前半で、”髪の毛が一本もなくなり丸坊主になった。“

十代の時から少し髪の一本一本が薄いとは思っていたのだが、

まさか? 二十代前半で頭が剥げてくるとは思っていなかったのだ。

それに髪が薄くなってくると? ”女の子が俺から避けるように居なく

なっていった。“

十代まではなんとかこんな俺でも”女子にモテていたのに、“

髪がなくなっていくと、急に女の子にモテなくなったんだ!

やっぱり女子は、髪がフサフサな男が好きなんだと分かった。

いくら顔がカッコ良くても、髪がない男には女性は興味がない

んだと知ったのだ。



『”ねえねえ、植木クン?“』

『えぇ!? 何?』

『”平田君って、好きな女の子とかいるのかな?“』

『えぇ!? ひ、平田? し、知らないけど、そんな話しないし。』

『そうなの? 恋愛の話ってしないんだ、そっか、分かった! 

ありがとう。』

『・・・あぁ、ううん、』





いつも俺の男友達の事しか周りに居る女の子達は聞かない!

”俺の事は眼中にないのだ!“

分かってる、それもこれも? ”俺に髪がないからなんだよな!“

薄毛の俺に女の子は全く興味がないのだ!

なんで? 顔はカッコいいと思うのに、髪がないだけで俺はモテない!

”そんなの不公平だよ!“

俺が一人、部屋でそんな事を愚痴っていると、、、?

急に汚い老人が俺の前に現れた!



『”・・・だ、誰? 何処からココに入ったんだよ!“』

『”ワシは髪神様じゃー“』

『・・・か、髪神様?』

『”お前の悩みを叶えてやろう!“』

『髪神様って? 髪を増やせる神様って事?』

『そうじゃー』

『マジで、俺の髪、増やしてくれるのかよ!』

『”まあ~タダでは出来ぬ!“』

『じゃあ、何をしたら? 俺の願いを叶えてくれるんだ?』

『”ワシにエロ本を買ってくれ!“』

『そんなんでいいの?』

『エロいDVDも借りてほしい!』

『”タダのエロジジイーじゃん!“』

『エロスはワシのガソリンなんじゃー!』

『意味わかんないけど、それぐらいでいいなら! ジジイの願い

叶えてやるよ!』

『良かろう、ワシもお前の願いを叶えてやる!』

『よし、頼んだ!』

『任せておけ!』




このエロジジイ! 俺の髪になんか粉みたいなモノをふりかけやがった!

でもみるみるうちに、俺の頭に髪がもしゃもしゃ生えてくる!

マジかよ、スゲージジイじゃん!



『”願いを叶えたぞー! 次はワシの願いを叶えてくれ!“』

『よし! 叶えてやるよ!』




俺はコンビニで、エロ雑誌とレンタル屋でエロいDVDを借りて来た!

髪神様は熱心に、エロ雑誌を読み始める!

良かったな、エロジジイ!






 *






・・・俺はこの髪神様のおかげで、たった3ヶ月で彼女ができた!

髪がなかった時は、彼女なんて出来ないと思っていたのに、

髪がフサフサになった途端、急に女の子にモテ始める!

やっぱり、”見た目って大事なんだな。“

小奇麗にはしてても、髪があるかないかで女性が俺を見る目も変わる!

今は彼女と毎日、イチャイチャしながら付き合ってるよ。




それと? ”髪神様はもう俺の願いを叶えたら、何処かに行ってしまった!“

多分、俺みたいに髪で悩んでいる男の所に行ったのだろう。

髪を増やすっていっても、”育毛か? ズラしかないと思う!“

今はズラでも、髪に直接かぶせて見た目では完全に分からないぐらい、

しっかりしたズラがあるけど? ない髪の毛を丸坊主にキレイに剃ってから

上からズラを張り付けるから、半年に1回、1年に一回のペースで替えないと

いけないみたいだし、育毛と言っても? 生えてくるかは分からないし、

こういう髪神様は、俺にみたいな奴からしたら本当に有難い存在だよ。

確実に俺の髪を生やしてくれるんだから!

後はカリスマ美容師にカッコよく髪型を切ってもらえば、

俺は完全なるイケメンに変身できるんだ!

”これからは、俺のモテ期が始まるぞー!“

髪の毛があるって最高だな~女の子にモテててしかないんだからさ。



最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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