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【連載版】服毒して生き残った王太子妃は国士無双って本当ですか? ~白猫モフモフとほのぼの解決!~  作者: 龍 たまみ
服毒して生き残った王太子妃に何度も声がかかっているって本当ですか?
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78 ムガタについての情報共有

「ムガタは……彼は人間ではございません」


 メオと突然の告白にルートロックもアラマンダも顔を見合わせて、大きく目を見開く。

 メオは真剣な声音でメオとの繋がりを話始めた。


「彼は、一応男神とされおり、神様と言いましても力は小さいので下位の神様という括りに分類されている者です」


 話が長くなると思ったメオは、ルートロックとアラマンダにソファに共に座りましょうと提案して、腰を下ろしてから再び説明を始める。


「私との出会いは正直、いつなのか記憶にございませんがムガタの方は良く覚えているようですわね」

「……だから、先日、貴族学院でメオ様は話しかけられていたのですね」

「そうですわね」


(もともとメオ様とムガタ様は面識があったということですね)

 アラマンダは、メオの説明でなぜ接点の無かった二人が会話をしていたのかやっと合点がいった。


「では、ムガタ様も……メオ様のようにあの姿は借りの姿ということですか?」


 アラマンダは、メオはとても美しい女性の姿で目の前に座っているのだが、ムガタの姿を思い返してみると確かに人間離れした整った顔つきをしていたことを思い出す。


「そうですわね。あれは本来の姿ではございませんね」

「メオ様。彼の本来の姿はどのような感じなのでしょうか?」


 ずっと黙って話を聞いていたルートロックも質問を投げかける。メオのような可愛い顔をしているだけで、ものすごい脅威となりうる力を持っている可能性を知っておきたかったからだ。


「実は、ムガタの本来の姿は私も目にしたことはございません。彼は擬態や変化を得意としている下位の神様なのです。確か本来はサソリの姿をしているはずなのですが、常に何かに変化しているのでどんな姿をしているのか、わかりません」


「サソリ……ですか……」


 アラマンダの脳裏にサソリの毒について、ついつい意識がいってしまう。

(いけない、いけない。今は、毒のことではなくてムガタ様のお話でしたわね)


 アラマンダは、もう一つ気になっていたことをメオに尋ねてみた。


「では、ムガタ様はナトラ王国のガルーム第二王子殿下の聖獣ということですよね?」


 貴族学院に神様が二人も同時に通われていたことも驚きだが、メオのように人の姿でうろちょろされていたら誰も気が付かないだろう。


「……それが、どうやら聖獣として召喚されたわけではなくて、恐らくですがムガタ本人の意思で人の姿に変化してそれで人間として生活しているような気がします。まぁ、私のように聖獣召喚の儀で呼び出されて相性の良い人間と共に治世をよくする者もおりますが、神次第といいますか小さい神様ですと召喚されることは少ないので、勝手に人間と共存している者は多いですわね」


「そうなのですね……」


 メオの説明によるとどうやら、予想以上に神様はあちらこちらにいるようだ。


(確かに森野かおりとして日本にいた時も、山の神様や、付喪神(つくもがみ)なども普通に信仰したわね。意外と神様は普通に周りにいらっしゃるのが当たり前なのかもしれないわ)


 アラマンダは、ありとあらゆる場所に神様がいるのだと、ここが『孤高の王』の本の中だとしても考えを改めることにした。


「ちなみに、あのムガタと名乗っている神のレベルはいかほどかおわかりになりますでしょうか?」


 ルートロックは、隣国であるナトラ王国と今は友好関係を結んでいたとしても、未来はわからない。聖獣として召喚されたわけでなくても、魔力が強くて戦を好み武神もいると文献で読んだことがある。敵対したときに、シーダム王国の脅威となるのか念の為知っておきたかった。


「ムガタは、三百年ほど前はせいぜいレベルが200くらいだったはずなのですが、先日、貴族学院の魔法陣の上を通過した時に読み取ったところ、2000近くございました」


「2000ということであれば、メオ様の方が数倍強いので安心できそうだな」


 ルートロックは、一安心といった感じで息をハァーと吐き出した。


「でも、安心はできません。少し引っかかることがあります」

「何だと?」


 メオは感じていた違和感をルートロックとアラマンダに打ち明けて、情報を共有することにした。

(ひょっとしたら、我だけに情報を留めておくより、ルートロックとアラマンダに伝えておいた方がいいやもしれぬ。ムガタが何を考えているのかは、わからなかったしな。アラマンダに危害が及ぶことが無いようにはしておきたいにゃ)


 メオは、懸念している事を二人に伝える。


「まず、そもそも神というのはそれほど、能力が大きく飛躍することはございません。多少は変化がございますが、ムガタの十倍に跳ね上がった魔力がどうしてそのような力を手に入れているのか……解明する必要がございます」


「それは……メオ様は元々レベルが高かったから、レベルが上がりにくいだけであって、レベルの低い者の方が上がりやすいということではないのか?」


「いいえ。もともと神として生まれた瞬間にある程度のその者の魔力の限界は決まっております。増えたとしても二倍程度でしょう。……それがどういうわけか十倍近くまで増えているというのは……今まで他の神々を見て来ましたが、見た事はございません」


 メオは、今まで接してきたことのある神たちのレベルについて教えてくれる。


(そうなのですね。神様たちもレベルが上がるけれど、極端に上がることはないということですのね)


 アラマンダは、メオの言いたいことを理解する。

 何か異常な状態がムガタには起こったということを意味していた。



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